アプリを強く押し込むと、同様に追加のオプションが表示される。たとえば、連絡先に登録されている人のInstagramのフォトストリームから写真をすべて閲覧することができる。ゲームであれば、強く押し込むと拡大表示されて、アクションの肉迫感が増すこともあるかもしれない。
AppleがForce Touchから3D Touchへと名称を変更した理由は明らかではない。しかも、その機能を語るより明確な名称になったとは必ずしもいえない。しかし、3D Touchを少し使うと分かるが、同じ条件であるなら、どのスマートフォンにも欲しいと思える機能であることは間違いない。今後数年のうちに、現在のマルチタッチと同様に標準的な機能となるかもしれない。
しかし、このように思える3D Touchも、かなり控えめな機能だという印象を最終的には与える。メニューを優しくポップアップさせ、写真をゆっくりと表示する。Apple Watch上と同様に、触覚に働きかける「Taptic Engine」は、端末のバイブレーションを制御するが、煩わしいバイブレーションの代わりに優しいパルスを送り出す。押し込んでも、新しい「MacBook」のトラックパッドのようなリアルでしっかりとした機械的な「クリック」を返さない。その代わり、実装において目指したのは、不思議な魔法というより、目に見えない快適さを感じさせることのように思える。
ハードウェア上で最大の変化は、背面カメラと前面カメラ、動画機能が大幅にアップグレードされたことだが、他にも随所にちょっとした変更点がある。
カメラが12メガピクセルになるのは、何年間かiPhoneのセンサを8メガピクセルにとどめていたAppleとしては大きな変化だ。Appleによれば、オートフォーカスが高速化し、色の再現性も誇れるレベルだという。
前面カメラは5メガピクセルとなり、iPhone 6sは最近の競合スマートフォンの多くと肩を並べた。もちろん、Apple独自の音声チャット機能「FaceTime」ビデオも健在だ。しかし、前面カメラで大きく変わった点がある。他のスマートフォンでは珍しい前面カメラ専用のフラッシュを搭載する代わりに、ホーム画面が照明として利用される。暗い場所でも、自撮りするときに明るさを確保するためだ。
自撮りをデモルームで何枚かテスト撮影したが、かなり良かった。前バージョンのiPhoneに比べてはっきりした豊かな色彩で細部までよく撮れていた。
カメラの新機能「Live Photos」は、静止画を動画やGIFのような動く画像に変えるデフォルトモードだ。これは自動の機能なので、普段どおりに写真を撮影するだけでいい。何枚か撮影すると、Live Photosのモーションと音声がシームレスに追加された。だが、Live Photosモーションは本物の動画というよりストップモーションやタイムラプスに近い感じだった。また、Live Photosのファイルサイズは通常の写真のほぼ2倍である点にも注意が必要だ。これに加えて4K動画機能(後述)も使うとなると、保存にさらに多くのストレージ容量が必要になることは間違いないだろう。
Appleは、4K動画撮影機能(3840×2160ピクセル解像度)を追加した点でも、競合のスマートフォンメーカーと並んだ。この超高解像度で動画を撮影している間に、8メガピクセルの写真も撮影できる(4K動画撮影の直接のメリットは、後から4Kテレビで見られることだろう)。
2014年モデルと同様、手の震えによるぶれを補正する光学式手ぶれ補正は、iPhone 6s Plusにしか搭載されていない。
この第2世代のセンサによって、起動が今までより高速になるという。指紋の認証も速くなっているといいのだが。
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