Googleにとって、モバイル決済に対する2度目の挑戦はうまくいくかもしれない。
検索大手Googleは、スマートフォンによる商品の支払いを可能にする同社の最新サービス「Android Pay」を米国時間9月10日に提供開始することを、声明で明らかにした。Googleは、Macy's、Whole Foods、Walgreensなど、米国内の100万を超える小売店舗と提携を結んだ。
Googleによると、5月に最初に発表された同サービスでは、ギフトカードやポイントカードも「Android」ソフトウェアを搭載するスマートフォンに保存されるという。同サービスは、American Express、Discover、MasterCard、Visaの4大決済ネットワークが発行するクレジットカードとデビットカードに対応する。2015年中にモバイルアプリにも対応する予定だと、Googleは述べた。
Googleがモバイル決済の分野に参戦するのはこれが初めてではない。Appleが2014年に「Apple Pay」を発表し、1年以内に登場した「iPhone」または「Apple Watch」を使用するすべてのユーザーに同サービスを提供して以来、同分野の競争は加熱している。Apple Payが2014年10月に提供開始されてからおよそ72時間後に、100万枚を超えるクレジットカードがApple Payでアクティベートされ、その数は、すべての類似サービスの合計よりも多かったと同社は述べていた。
しかし、Appleが初めてそのようなサービスを提供したわけではない。Googleは4年前、「Google Wallet」というサービスで、クレジットカードと決済の分野に最初に参入した。しかし同サービスは、最初から苦戦を強いられた。対応する小売業者は非常に少なく、ワイヤレス電話サービスプロバイダー数社がこれを無効としたため、常に機能するというわけではなかった。Googleは10日、Android搭載スマートフォンによる送金および入金のみに特化したWalletの新バージョンも発表した。
Googleによると、Android Payは他の決済サービス同様に、利用者のクレジットカードおよびデビットカードの番号を決済時に送信しないという。代わりに、コンピュータが生成したアカウント番号を送信する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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