メルカリ、ヤマト運輸と連携して「匿名配送」運用へ

井指啓吾 (編集部)2015年09月10日 10時54分

 フリマアプリ「メルカリ」を運営するメルカリは、ヤマト運輸と連携して運用している配送サービス「らくらくメルカリ便」で、匿名配送の試験運用を9月中旬に開始する。

  • 匿名配送のイメージ図

 らくらくメルカリ便とは、ヤマト運輸の直営店の店頭端末「ネコピット」を活用して、メルカリのユーザー(出品者)が送り状を手書きすることなく商品を発送できるもの。メルカリとヤマト運輸はユーザーの氏名や住所などのデータベースを連携させている。

 匿名配送では、伝票の宛先欄と送主欄が白紙のままとなり、出品者と購入者が互いの氏名や住所を明かさずに商品を取り引きできる。ヤマト運輸のドライバーは、別途用意される、購入者の氏名や住所が記載された伝票をもとに商品を届ける。

 当初はユーザーを限定して試験運用をする予定。試験運用中に両社で知見をためて、「数カ月」(メルカリ)後に本格運用を始める。利用料金は、試験運用中は無料。本格運用時は未定で、無料のままとする可能性もあるという。

 メルカリによれば、取り引き相手に個人情報を明かしたくないとの要望が、これまでに女性を中心に寄せられているそうだ。今後、ヤマト運輸の直営店に行かなくても、自宅などへの「集荷」で匿名配送を含むらくらくメルカリ便を利用できる仕組みを作っていくという。

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