スポーツもニュースも配信しませんし、ミュージックビデオや電子書籍も扱いません。「Chef's Table」のようなドキュメンタリーのオリジナルコンテンツは考えていますが、それ以外の配信についての答えは“ノー”です。何かに秀でたいのであれば、そこにフォーカスしなければいけません。それがNetflixは映画であり、ドラマです。
かなりの作品を4Kでそろえていて、今後配信するオリジナルコンテンツはほとんどが4Kで制作する予定です。Netflixは、現時点で最もたくさんの4Kコンテンツを持っているといえます。
ただ4Kを見るためには4Kテレビが必要になりますし、ブロードバンド環境が整備されていなければなりません。日本に関してはブロードバンド環境が普及しているので、4Kコンテンツの配信はそんなに難しいことではないと思っています。HDRに関しては、現在作業を進めていて、HDRの規格が固まった段階ですぐにHDRを届けられる体制をとっています。
最新の規格に対応したり、ブロードバンドの変化に合わせたり、それぞれの視聴環境に合わせたコンテンツを提供できるのは映像配信サービスの強みです。
世界中でパートナーシップを結んでいる企業は多いですが、ここまで独占的でユニークなパートナーシップはありません。
ソフトバンクとNetflixはとても似ています。どちらも、今の状況を超えていこうというビジョンを持っています。ソフトバンクの方とお会いしたときとてもはじめてとは思えなくて、旧友に再会したような気持ちになりました。
Netflixが日本でサービスを運営していく中で、お客さまが感じる疑問をソフトバンクのスタッフがクリアにしてくれると思いますし、その疑問を私たちにもダイレクトに伝えてくれると思います。
月額650円という比較的手の届きやすい価格を用意し、加入すれば、CMも入らず、いつでも好きな時に好きな端末で見ることができます。一度体験すれば、Netflixの良さを受け入れてくれると思っています。また、4Kで見たければプレミアムプランを選んでいただけますし、フレキシブルに選べるように3つのプランを用意しました。現時点で最も人気があるのは、真ん中のスタンダードプランになっています。
今は「ナルコス」がお気に入りですね。日本にいる間はPCで見ているので、4K画質ではありませんが。また「ボージャック・ホースマン~馬はつらいよ」も好きでよく見ていました。こちらはアニメ作品なので2Kでの配信になりますが、翻訳はかなり大変な作業だったと思います。どちらも面白いので、ぜひ見てください。
日本に限らず、韓国、中国、インドとどこで作られたものでもグローバルで見られる環境を整えていきます。個人では見きれないくらいの量をお届けします。
ただ最初にも述べましたが、Netflixが目指しているのは愛されるサービスです。ユーザー数が多くても加入者が「まぁまぁ」と感じているのであれば、数が少なくても愛されるサービスの方がいい。その基本理念はそのままに2016年にはさらに多くの国でサービスを開始し、オリジナルコンテンツ製作にも取り組んでいきたいと考えています。
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