真実を直視しよう。「Google Chrome」はかつて高速で簡潔なブラウザ体験だったが、時間の経過とともに速度が低下し、さらにノートPCではバッテリを大量に消費するようになってしまった。
Googleはこのことを認識しており、ユーザーからのフィードバックに耳を傾けている。同ブラウザの最新安定版である「Google Chrome 45」は、こうした頭の痛い問題のいくつかに対処している。
まず、Chromeは起動時に最近閲覧されたサイトを開くので、ユーザーはすぐに作業に取りかかることができる。
同ブラウザはこの「Resume where you left off」(前回終了時の状態を復元する)機能を昔から備えていたが、Chrome 45では以前より若干賢くなっている。最後に使用されたタブが最初にレンダリングされるので、自分の求めるコンテンツをより迅速に閲覧できる可能性が高くなった。
第二に、Chromeはブラウザ内の空き時間(高負荷のタスクを実行していないとき)を使って、メモリ管理に注力するようになった。
Googleによると、このアプローチによって、「ウェブサイトのメモリ使用量が平均10%低減するが、その効果は複雑なウェブアプリでより劇的に発揮される」という。「例えば、『Gmail』では、そのタブが使用するメモリの約4分の1を解放することが可能だ」(同社)
最後に紹介するのは、事前に明かされていた変更点だ。つまり、重要でない「Flash」広告が自動で停止されるようになった。同社はこの機能を6月に発表していたが、今回のChrome 45より、すべてのChromeユーザーへの提供を開始した。Googleによると、この変更だけで、バッテリ持続時間を15%延ばせることがテストで明らかになったという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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