Googleのさらなる一撃によって、「Flash」の存続性はますます危うくなりそうだ。同社は、「Chrome」デスクトップ上で多数のFlash広告を自動再生しないようにする機能をまもなく提供する。
この機能は6月にChromeベータ版にリリースされたもので、米国時間9月1日から一般提供される予定だ。Googleは、ChromeでFlashをあからさまに遮断するわけではないが、動画などの「中心的コンテンツ」の再生のみを許可し、Flashアニメーションなどの周辺コンテンツは一時停止させる。
Googleは8月27日、この機能によって「多数のFlash広告が一時停止」されると述べた。Chromeユーザーは、望めばFlash広告を実行するように選択できるが、Chromeのコンテンツ設定で手動で有効にする必要がある。
Amazonも、Chrome、Mozillaの「Firefox」、Appleの「Safari」でFlashコンテンツが制限されることを理由に、9月1日からamazon.com上でのFlash広告の表示を避けるとしている。
Googleは、Flashを回避する理由を、ノートPCのバッテリ持続時間とパフォーマンスに与えるChromeの影響を緩和するためと説明している。「Mac」版Chromeについて寄せられる主な苦情の1つに対処するものだ。
それは事実だが、ChromeでFlashを排除することには、デスクトップコンピュータに対する最大のセキュリティ脅威の1つから広告業界を遠ざけるという副次的なメリットもある。Flashの脆弱性(多くはGoogleの研究者が発見)は頻繁にハッカーの標的となり、「Windows」ユーザーと「Mac」ユーザーの両方に影響を及ぼしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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