市場調査企業IDCが四半期ごとに発行するウェアラブル製品に関するレポートの最新版において、2015年4月に発売されたAppleのスマートウォッチが、同カテゴリ首位の「Fitbit」に小差で続く第2位に初登場した。全体的には、第2四半期におけるFitbitのウェアラブル製品出荷個数は440万個で、Appleの出荷個数は同市場の20%弱を占める360万個だったと、IDCは米国時間8月27日に述べた。
「Appleは、他のウェアラブル製品に対する評価基準となるだろう。そして競合ベンダーは、流れに遅れないようにするかAppleよりも先を行く必要がある」と、IDCのアナリストRamon Llamas氏は声明で述べた。 「同社が他にどのようなウェアラブル製品の発売を決断するか、誰もが注目することになるだろう」(Llamas氏)
6月に、ウェアラブル技術企業として初の上場企業となったFitbitは、出荷数を前年同期比で100%以上増加させた。しかしIDCは、同社が基本的なウェアラブル製品しか販売しておらず、そのような製品は今後数年間で市場シェアを失うことが予測されると警告した。つまりAppleには近い将来、ウェアラブル市場の首位の座を獲得する大きなチャンスがあるということになる。
Appleは2015年、まだ黎明期にあるウェアラブル市場(スマートウォッチ、フィットネスバンド、スマートメガネや衣服を含む)に参入し、大きく注目を浴びた。同社が「Apple Watch」を投入したことで、これらの新しい機器に多大な関心が寄せられるようになった。ウェアラブル製品の総出荷数は、2019年には1億2600万個と、2014年の2000万個弱から大きく増加するとIDCは予測している。主にスマートウォッチとフィットネスバンドの需要が高まるという。しかし、ウェアラブル製品が、スマートフォンやタブレットのような主流の製品になるかどうかについてはまだ疑問が付きまとう状態だ。多くの顧客がまだ、これらの機器を必須アイテムとは考えていないためである。
IDCのレポートにおいて、Appleに続いて小差で第3位に入ったのは中国企業Xiaomi(シャオミ)で、出荷個数は310万個だった。第4位と第5位のGarminとサムスンは、それぞれ出荷個数100万個未満で、上位3社とは大きく差をあけられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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