ロンドン発--モバイル市場にニューフェイスの登場だ。まったく新しいスマートフォンブランド「Wileyfox」が英国時間8月25日に当地で発表された。「Cyanogen」という「Android」に競合するOSが搭載されている。
Cyanogenは、GoogleのAndroidをベースとするが、さまざまな機能を追加することで、サムスンといったより有名な企業が提供するスマートフォンに搭載されている従来のAndroidに対し、さらなるカスタマイズ性を与えたOSである(Wileyfoxの端末には「Cyanogen OS 12.1」が搭載されている)。
25日に発表された新スマートフォンは、5インチの「Swift」と5.5インチの「Storm」の2機種。Swiftはわずか129ポンド(約200ドル)で、Stormは199ポンド(約315ドル)。今週中に同社に対して予約注文が直接可能となり、10月に出荷される予定だ。欧州、アフリカ、中東で発売される予定だが、米国やオーストラリアではまだ発売予定はない。
2機種ともQualcommの「Snapdragon」プロセッサを搭載し、4G LTEに対応する。Stormは8コアチップである「Snapdragon 615」を搭載し、Swiftは1.2GHzクアッドコアの「Snapdragon 410」というやや控えめなチップを搭載する。英国では珍しいことに、両製品はデュアルSIMスロットを装備しており、他の国にいるときに安価な2枚目のSIMをスロットに挿入できるようになっている。
どちらの機種も拡張可能ストレージを装備する。サムスンが最近の「Galaxy」シリーズスマートフォンでその機能を廃止したのとは対照的だ。
Cyanogenの新機能として、プライバシーを懸念するユーザーにとって魅力的なものとなりそうなセキュリティ機能がある。ロック解除画面では番号をランダムに並べ替えて、PINコードを盗み見しにくくすることができる。また、Spotifyなどのアプリによって端末の予想外の部分へのアクセスを求められた場合、アプリごとに許可するかどうかを設定することが可能だ。例えば、カメラへのアクセスは許可するが連絡先へのアクセスは許容しないように設定したり、アプリが端末の別の部分を使用したい場合に許可を毎回求めるように設定したりできる。また、アプリが端末のさらなる部分に最後にアクセスした時間を表示する機能は、画期的なものとして注目を浴びるにちがいない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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