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ゲームで勝ちたいから--安易にチート行為に手を染める10代の暴走

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 「チート」という言葉をご存じだろうか。チートとは、「いかさま」を意味する英単語cheatから派生した言葉で、コンピューターゲームで本来と違う動きをさせる行為を指す。ゲームを有利に進めるため、ゲーム制作者の意図しない動きをさせる不正行為が、10代の若者の間で広がっているのだ。

 10代の若者たちはなぜチート行為をするのか。実態と危険性についてご紹介していく。

チート行為で書類送検も

 Twitterで「チート代行」などと検索すると、有料でチート行為を引き受ける業者“チート代行者”が多数見つかる。「モンスト泥変でチート代行」「ツムツムチート代行」など、さまざまなスマホゲームでチート代行者が存在している。なお、泥変とはドロップ変更のことで、ドロップするモンスターの数や種類がゲームに有利に変わるという意味だ。


チート代行者は多数見つかる

Twitterでチート代行を呼びかける例

 「WebMoney5000円で10体」「泥変2体3000円iTunesでお願いします」などというのが、おおよその相場らしい。チート代行者自身も、チートの対価を払わない詐欺行為を恐れており、「先払い限定」としている。検索すればチートのやり方はYouTubeなどの動画共有サイトなどでも知ることができるが、ある程度の専門知識が必要となる。そこで、知識がないユーザーはお金を払ってチート代行者に頼むというわけだ。

 2013年5~8月にかけて、大学1年生(18)、高校3年生(17)、専門学校生(17)の3人の少年が共謀し、オンラインゲーム「サドンアタック」で計27回に渡って不正なプログラムを用い、キャラクターが本来できない動作をさせたとして、2014年6月に電子計算機損壊等業務妨害容疑で書類送検された。チートには、有料アイテムを無料化したり、武器を極端に強くする効果があったという。

 このほかにも、2015年には、「パズル&ドラゴンズ」の「チートツール」と呼ばれるゲームデータを改ざんするためのツールをネットオークションで販売したとして、著作権違反容疑で男が逮捕されるなどしている。チートツールを販売したり使用したりすることは、犯罪行為にあたり逮捕される可能性があるのだ。

チート行為はなぜ問題か

 そもそも、チート行為はなぜ問題なのだろうか。

 前述の書類送検された例は、運営会社に対策プログラムの開発などの負担をかけさせたことが問題視された。ほかにも、チート行為によってゲーム内のバランスが崩れた場合、ゲーム自体の面白さが損なわれ、ユーザーの楽しさも損なわれ、ゲーム離れを呼ぶことになる。つまり、他のユーザーに迷惑をかけ、運営会社に損害を与える行為なのだ。

 これまでもチート行為は存在してきた。いわゆる「裏技」というものだ。無限アップや高得点が得られるなど、裏技探しに熱中したという大人世代も多いのではないか。裏技の場合、自分1人で楽しむ範囲なら周囲に迷惑をかけることにはならず、問題にはならなかった。ところが現在のようにオンラインで楽しむゲームの場合、対戦相手や運営会社などに迷惑をかけることになってしまうのだ。

 現在、人気のあるスマホゲームの大半にチートツールが存在している状態だという。チート行為をすると、キャラクターが極端に強くなったり、レアアイテムやキャラクターを入手したりでき、ゲームが大幅に優位に進められるようになるというわけだ。

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