3DSでBASICを扱えるソフト「プチコン3号」がプログラミング実習教材として高校に導入

 スマイルブームは、ニンテンドー3DSで動作するプログラム言語「BASIC」を扱えるソフト「プチコン3号 SmileBASIC」を、プログラミング教育の実習教材として大阪府立泉尾高等学校に提供することを発表した。9月からプログラミング教育にて使用予定としている。

  • プチコン3号 SmileBASIC

    (C)2014 Smileboom Co.Ltd.

 プチコン3号 SmileBASICは、BASICを扱えるソフトとして展開している「プチコン」シリーズの最新作。持ち歩けるプログラム環境という従来の特色を生かしつつ、立体視をはじめとした3DSの特徴的な機能にも対応している。2014年11月からニンテンドー3DS向けダウンロード配信ソフトとして販売。価格は税込で1000円。

 今回提供するのは、実習機材としてNEWニンテンドー3DS LLを30台ならびに、同数のプチコン(ライセンス)を貸与。また同社が今までに実施したワークショップで使用したテキストとゲーム製作用の各種素材、実習教材として、ニンテンドードリーム編集部より出版されているプチコンの公式ガイドブック「プチコン3号 -SMILE BASIC- 公式ガイドブック」を提供するとしている。

  • 左から情報授業を担当する大阪府立泉尾高等学校の大見真一先生と中村泰孝校長、スマイルブーム小林貴樹代表取締役と徳留和人取締役

 導入の狙いとして同社では、現在のプログラミングの教育において、専用機材を用い高級言語を使用して開発技法を学ぶ、あるいは一般的なパソコン環境で簡易言語を用いてプログラミングの基本を学習するなどさまざまな手法が実践されているが、専門知識を有する指導者の絶対数が充足してこそ成り立つ状況であり、現時点では、まだプログラミング教育を全国に展開するために十分な教員が確保できているとは言えない状況だと指摘。

 プチコンのプログラミング環境は、教員各位をはじめ、学校長や副校長、家庭ではお父さんが若い時に得意としたPC黎明期に一世を風靡したプログラミング言語のBASICに基づいているため、命令を書き、実行することで即座にその結果を確認できるという直感的な操作は、従来の開発用環境にはないわかりやすさと使いやすさがあるという。また、実行環境も入手しやすく教員や学生になじみのあるニンテンドー3DSであるため、理解しやすいプログラミング言語と手になじんだハードウェアとの高い親和性が、授業を担当する教員の育成を容易にし、授業への導入障壁を低くできるものと確信しているという。

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