クラウドファンディングサービスKickstarterで支援募集中の「Jewelbots」は、単なるブレスレット型アクセサリに見えるが、若い女性のプログラミング熱を高める可能性を秘めたスマートなデバイスだ。
Jewelbotsは、8色に光る複数のLEDを搭載し、バイブレーションや無線通信といった機能を備えるブレスレット。近くにJewelbotsを着けた友達がいると通知してくれたり、光と振動で簡単なメッセージを送信したりできる。これだけではただの玩具だが、実はスマートフォンと連携させることやプログミングすることが可能な学習ツールとして開発された。
可愛らしいデザインで10代20代の女性に興味を抱いてもらう、という戦略には異論もあるだろうが、テクノロジやプログラミングに親しみを感じさせる点で悪くないアプローチといえる。
ガールスカウト関連団体の調査によると、若い女性の75%はSTME(科学/技術/工学/数学)分野に関心を持っていたという。これに対し、成長してコンピュータ科学を学ぶようになる女性は少なく、1980年代半ばから減少し続けている。開発チームは、女性が本来持っている好奇心を掘り起こし、コンピュータとプログラミングを長く好きでいてもらえるよう、Jewelbotsを開発したという。
Jewelbots用のプログラムは、パソコンのIDEで開発し、USBで転送する。Bluetooth通信に対応しており、iPhone/iPadやAndroidスマートフォン/タブレットと連携させ、例えばSMS送受信やInstagram通知などさまざまな機能を与えられる。しかも、Jewelbots同士でメッシュネットを構築できる。大勢で持ち寄ると、想像もできないユニークな使い方が生まれるかもしれない。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間8月8日まで。目標金額は3万ドルだが、すでに記事執筆時点(日本時間7月15日13時)で約8万ドルの資金を集めている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?