「Project Ara」は、ユーザーが自分でコンポーネントを選んで組み立てられる「モジュール式」携帯電話を開発する試みだが、当初計画されていたプエルトリコでの市場パイロットテストは取りやめになったと、Googleの広報担当者が明言した。
Googleは2015年1月、住民の多様性を理由にプエルトリコは理想的な試験市場だと述べていた。この島ではスマートフォンとベーシックな携帯電話の所有者が適度に混在し、インターネットアクセスの75%がモバイル機器で行われている。
Googleは戦略を変えようとしているわけだが、新しい計画の詳細はほとんど何も示されていない。ただ、同社はこのプロジェクトを中止するつもりはないと強調している。また、最終的な計画からプエルトリコを外すつもりもなく、単にパイロットテストの実施地域ではなくなるだけだという。パイロットテストが今後どの市場で行われるかは、いまのところ明らかにされていない。
このプロジェクトでGoogleが目指しているのは、相互に交換可能なモジュールを利用できるようにしてユーザーのスマートフォンの買い方を変革することだ。これによってユーザーは、カメラ、ディスプレイ、プロセッサをそれぞれ別のハードウェアメーカーから選び、パーソナライズされたスマートフォンを組み立てられるようになる。たとえば、最初に選んだプロセッサが時代遅れになったら、新しいものと入れ替えることもできる。Googleは、Project Araによってハードウェアメーカーが携帯端末上の「土地」を獲得する競争を始め、各コンポーネントの開発と技術革新が加速されることを期待している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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