フリマアプリ「FRIL」がヤマト運輸と連携--ポスト投函「ネコポス」導入

 フリマアプリ「FRIL(フリル)」を運営するFablicは8月17日、ヤマト運輸と連携し、独自の補償サービス「フリルあんしん補償」付きの配送サービスを9月上旬に開始すると発表した。料金は全国一律とする予定で、詳細はサービス開始後にアプリ内で通知するという。

 ヤマト運輸が4月1日に発売した法人/個人向けのポスト投函サービス「ネコポス」を、FRILから手配して配送を処理できるようになる。


配送サービスの仕組み

 具体的には、売買成立後、FablicからQRコードをFRILのアプリ上で出品者に発行。出品者がヤマト運輸直営店に商品を持ち込み、QRコードを店頭端末である「ネコピット」で読み込ませると、送り状が印字できる。その後、商品が購入者に届き、出品者と購入者が互いに対応を評価。商品代金から販売手数料と送料を差し引いた金額を出品者に入金して、決済が完了となる。

 フリルあんしん補償は、商品が届かないなどのトラブルが発生した際に、出品者と購入者に対して商品代金などを補償するサービス。この詳細も9月上旬のサービス開始後にアプリで通知する予定だという。

 今後、発送窓口を拡大し、コンビニエンスストアなどでの送り状発行と発送の受け付けにも対応していく計画。また、住所などの個人情報を開示することなく荷物が送れる匿名配送サービスも提供する予定だ。

 FRILの現在の月間物流総額は5億円以上、タウンロード数は380万件。洋服やハンドメイドアクセサリなどのファッショングッズからキッズ用品まで、幅広く出品、購入されているという。

 ヤマトホールディングスでは、これまでも楽天と連携して、楽天市場で購入した商品をヤマト運輸直営店で受け取れるサービスを発表したり、フリマアプリのメルカリと連携し、取引成立後の商品を発送するサービスを発表するなど、他事業との連携を強めている。


Fablic代表取締役の堀井翔太氏(右)と、ヤマト運輸の執行役員 法人営業部長である小菅泰治氏

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