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グーグルの新会社「Alphabet」創設--バフェット流で目指す中核事業の推進とイノベーションの加速 - (page 2)

Richard Nieva Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2015年08月14日 07時30分
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 Page氏は新会社の名称を発表したブログ記事の中で、投資家に対するAlphabetの責任も強調した。「社名が『alpha-bet』という意味になる点も気に入っている(アルファとはベンチマークを上回る投資リターンのこと)。それこそわれわれが目指すものだ」(Page氏)

AlphabetのAはAmbition(大望)の意

 Googleの使命は、「世界中の情報を整理し、世界中の人々が使えるようにすること」かもしれないが、Page氏はさらに壮大な大望を抱いている。ほぼすべての業界を相手どり、人間性をさらに向上させるという自身のユートピア的な構想を実現することだ。それに比べれば、好調な検索事業の微調整など、子どもの遊びのように思えてくる。

 中核以外のプロジェクトをGoogleから切り離すことによって、それらのプロジェクトは周辺的な取り組みではなく、独立した事業になる。従業員数5万5000人という企業の経営に必要な管理体制から、ある程度解放され、イノベーションの加速につながる俊敏性を得られるだろう。そして、Page氏の信任が最も厚いSundar Pichai氏の統括下に、Googleのあらゆる中核事業を集中させることで、それ以外の冒険的な試みにもっとPage氏の目が届くようになる。

 とはいえ、独立性が高くなる一方で、事業ごとの業績については監視の目が厳しくなり、会計責任と圧力も大きくなる。Alphabetは、検索広告収入という大きな隠れ蓑で財務実績の悪さを隠すといったことが簡単にはできなくなるだろう。Googleという強力なブランド(Appleに次いで世界2位)は、AlphabetにおけるGoogle以外の事業にプラスになるとは限らない。

 それでもやはり、これはGoogleの目指した道と言えるだろう。Googleはすでに、より多彩なアイデアを取り込むために「Google X」を立ち上げた。また、Page氏は2014年にPichai氏を昇格させてGoogleの中核製品の統括に当たらせ、自身が他の業務にもっと専念できるようにしている。

 Page氏が、単なる優秀な検索エンジンや、Appleのような利益を伴う成功を超えて、さらに巨大な遺産を自ら生み出そうとしていることに疑いの余地はない。同氏は、Appleの前最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏との会話について、2014年にこう語ったことがある。「Jobs氏にはよく、『いろんなことをやりすぎだ』と言われたものだ。私はこう言いたかった。『あなたは、やり足りてないだろう。前と同じことだけをやって、新しいことをやらないというのは、私には犯罪のように感じられる』と」

 2013年の発言は、もっと単刀直入だった。「常軌を逸したことをやってないとしたら、それは間違ったことをやっているのと同じだ」(Page氏)

今回の組織再編で、Page氏はGoogleの収益性を維持しながら、Wi-Fi発信気球のような野心的な技術に投資できるようになる。
今回の組織再編で、Page氏はGoogleの収益性を維持しながら、Wi-Fi発信気球のような野心的な技術に投資できるようになる。
提供:Google

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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