Intelの「Xeon」プロセッサは、長らくサーバなどの法人向けPCに採用されてきたが、ノートPCにもこれらと同等のパフォーマンスとセキュリティ機能が必要な場合は、EurocomといったカスタムPCメーカーから購入する以外、手立てがなかった。Eurocomは、大型のノートPCにデスクトップ用チップを装備している。
Intelは米国時間8月7日、Xeonベースの初のノートPC向けプロセッサを2015年秋に提供する予定であると発表した。同社は、モバイルワークステーション市場に、より優れたソリューションのニーズがあると判断したようだ。「Xeon Processor E3-1500M v5」ファミリは、14nmプロセスを採用した新アーキテクチャ「Skylake」をベースとしたプロセッサで、2015年秋から、これらを搭載したハイエンドノートPCの出荷が始まる予定だ。
Intelは、ノート向けに「Core i7-4940MX Extreme Edition」といった高性能CPUを提供しているが、E3-1500Mは、トップレベルの性能に見合った形で、より優れた法人向け機能を提供する。例えば、可能性のあるデータ破損エラーを自動修正できるECC(エラー訂正コード)メモリのほか、セキュリティやリモート管理機能が強化された同社の「vPro」テクノロジなどがある。モバイル向けXeonプロセッサを搭載したワークステーションは、「Thunderbolt 3」インターフェーステクノロジが採用される予定。Intelは、これらのノートPC上で稼働するデザインおよびコンテンツ作成用ソフトウェアの認定も約束している。
E3-1500M v5プロセッサの仕様について同社は言及していないが、Skylakeならではの高速性能を実現するはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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