Googleはメガネ型ウェアラブルデバイス(スマートグラス)「Google Glass」の開発方針を見直し、主にエンタープライズ向けとして展開する方向へ舵を切ったようだ。さらに、米国時間8月6日に公開された同社の特許をみると、Googleはメガネという形状にも執着していないらしい。
米国特許商標庁(USPTO)のサイトに掲載された同特許の図面「Figure 7」では、帽子の“つば”の下に取り付けられたディスプレイをユーザーが見る、という実施例が説明されている。つまり、Google Glassと同様のAR技術を帽子やヘルメットにも応用する考えだ。
同特許のタイトルは「ADJUSTABLE DISPLAY MOUNTING」(公開特許番号「US 2015/0219900 A1」)で、ヘッドマウントディスプレイに関する技術。コンピュータ画面を表示する小さなディスプレイを、視線に合わせて固定する支持機構が説明されている。
主要な説明に使われる図面「Figure 1」および「Figure 2」はメガネ型デバイスを描いており、スマートグラスを想定していることは間違いない。しかし、35件あるクレームで適用範囲をメガネや帽子に限定しておらず、この種のARデバイスが広く同特許でカバーされる。
なお、Googleは同特許を2012年3月23日に出願している。
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