Microsoftが7月に「Exchange Server 2016」のパブリックプレビュー版を公開したとき、同社関係者は次期Exchangeリリースで提供される「Outlook Web」体験について、少しだけ情報を明かした。
米国時間8月4日、Microsoftはかつて「Outlook Web App」(OWA)として知られた製品(今後は「Outlook on the web」という名称で呼ばれる)について、より詳細な情報を発表した。オンプレミスの「Exchange Server」とともにOutlook on the webにアクセスする顧客と、「Exchange Online」を含む「Office 365」プランを利用するビジネスユーザーの両方が、Outlook on the webアップデートを受け取ることになる。
新しいアップデートには、何が含まれるのだろうか。Microsoftが以前より「クリーン」になったと述べるユーザーインターフェースには、「Mail」「Calendar」「People」「Task」で利用可能な新しいアクションバー、これまでより目立つようになった件名、インデントされたリーディングペインメッセージが含まれる。
メッセージをピン留めする機能や「Sweep」「Archive」「Undo」、オプションの1行ビューもすべてOutlook on the webに搭載される。ユーザーは、より多くのメールカスタマイズオプションのほか、天気やビジュアルキュー、メールリマインダーなど、Calendarに新たに追加された項目も利用できるようになる。
Exchange Onlineを含むOffice 365プランユーザーのうち、「First Release」プログラムに登録しているユーザーは、8月4日より新しいOutlook on the webアップデートを受け取ることができる。それ以外のOffice 365顧客に対しては、9月の第1週にアップデートが提供される予定だ。Outlook on the webの新しいアップデートは、Exchange Onlineを含むプランを利用しているすべてのOffice 365ビジネス顧客(商用、教育機関向け、政府機関向けを含む)に提供される。
ユーザーはアップデートを入手した後も、これまでと同じようにウェブ経由でメールやカレンダー、連絡先にアクセスすることができる。Microsoftのブログ投稿によると、一部のOffice 365機能と異なり、今度のOutlook on the webアップデートの展開を遅らせることはできないという。
Microsoftは「Windows Phone」「iOS」「Android」のユーザーに対して、可能な場合は、スタンドアロンの「Outlook」アプリを使ってメールにアクセスするよう勧めている。一方でOutlook on the webは、outlook.office365.comにサインオンできるすべてのブラウザユーザー向けのオプションだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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