米国の無線通信事業者であるSprintとT-Mobile USの競争は、ついに風向きが変わった。
Sprintは米国時間8月4日、2015会計年度第1四半期(6月30日締め)の総利用者数は5770万人だったと発表した。これは、T-Mobileの5890万人をわずかに下回る人数だ。この最新の契約者数は、Sprintが今回、上位の米無線通信事業者の中でT-Mobileより下の第4位に転落したことを意味する。
第1四半期を詳細に見ていくと、Sprintの契約者数は67万5000人の純増で、ポストペイド契約の加入者増は31万人だった。これに対し、T-Mobileの新規顧客数は200万人を上回った。
会計については、Sprintは80億3000万ドルの売上高と2000万ドルの損失(1株あたり1セント)を計上した。ウォール街は84億3000万ドルの売上高と1株あたり9セントの損失を予想していた。
Sprintによると、売上高にマイナスの影響を及ぼしたのは、無線事業における販売低迷と、顧客が分割払いの請求プランを選んだこと(この場合、売り上げは数期に分散される)だという。
予想を上回る決算報告を受け、Sprintは、第2四半期の利益予想をこれまでの65億〜69億ドルから72億〜76億ドルへと引き上げると述べている。
Sprintは8月4日、主要幹部数人の交代も発表した。最高財務責任者(CFO)の職には、Joe Euteneuer氏の後任として、かつてFlexiGroupの最高経営責任者(CEO)を務めたTarek Robbiati氏を任命した。
Sprintはまた、技術最高執行責任者(COO)の職に、宮川潤一氏の後任としてGunther Ottendorfer氏を任命した。宮川氏は今後、ソフトバンクとSprintのパイプ役を務める。最高ネットワーク責任者(CNO)のJohn Saw氏は、最高技術責任者(CTO)に昇格し、今後はOttendorfer氏の直属となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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