Appleは米国時間8月4日、米国と欧州で独自のワイヤレスネットワークを導入するために協議しているという報道を否定した。
Business Insiderは3日、匿名情報筋らの話として、AppleがGoogleの「Project Fi」に似たモバイルネットワークに取り組んでいると報じた。Appleのワイヤレスサービスは、自動的に事業者間を切り替えてユーザーに最良のサービスを提供し、これによって顧客はデータ、通話、テキストの料金をAppleに直接支払えるようになると、同ニュースサイトは述べていた。Business Insiderは、Appleのサービスが提供開始されるのは少なくとも5年先だろうとしていた。
しかしAppleは4日、ワイヤレスサービスに取り組んではいないと述べた。
「MVNOについて議論もしていないし、何の参入計画もない」とAppleの広報担当者は述べた。
Business Insiderによる最初の報道では、Appleが米国において、仮想移動体通信事業者(MVNO)サービスを非公開で試験しているとされていた。MVNOとは、サービスを運用するための独自のネットワークインフラを持たない企業によって提供されるワイヤレスサービスである。Verizon、AT&T、T-Mobile、Sprintといったネットワークプロバイダーからワイヤレスサービスを借用し、独自の顧客にサービスを提供する企業としては、FamilyTalk Wireless、FreedomPop、Republic Wirelessなどがある。
最近になってMVNOサービスに参入した企業としては、AppleのライバルであるGoogleがある。インターネット大手の同社は2015年に入り、「Project Fi」というワイヤレスサービスを発表した。Project Fiは、セルラー信号とWi-Fi信号の間を切り替えて、顧客が使用したデータ量の分だけを支払えるようにするサービスである。一般的にスマートフォンユーザーは、AT&TやVerizonといったワイヤレス事業者に対し、一定のデータ量に対する一括料金を支払っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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