AAAは8月4日、神奈川県の「公募型『ロボッ卜実証実験支援事業』」において、同社の災害対策を目的とした「水難救助マルチコプター」が採択されたと発表した。ウェブ会議システムを提供するブイキューブも協力し、2016年春を目標に提供を開始する予定。
神奈川県では、「さがみロボット産業特区」の取り組みによって、生活支援ロボットの実用化や普及を通じた地域の安全・安心の実現を目指している。その一環として、2013年より生活支援ロボットの実証実験企画を全国から募集・支援している。2015年は11件の募集に対して23件の応募があり、14件が採択されたそうだ。
今回の実証実験に向けて開発される水難救助マルチコプターは、水難救助において、GPSで要救助者の近くまで自動飛行した後、赤外線カメラで直上まで移動し、迅速・確実に救命具を届ける。また、ビデオ会議システムとの連携により、遠隔地でのリアルタイムモニタリングが可能になるとしている。さらに、GPSによる自動飛行、赤外線カメラによる自動位置修正機能、救命具投下機能を検証し、精度向上を図るとしている。
なお、ドローン本体の企画や開発をAAAが担当し、ドローンの自動飛行やビデオ会議システムはブイキューブが開発する技術を採用する。ブイキューブはドローン関連のさまざまなサービスを開発しており、同社が提供する技術と柔軟性の高いソリユーションを評価し、採用を決めたとAAAは説明している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果