NTTドコモは、dヒッツなどの定額制音楽配信サービスの紹介、「dマーケット」を始めとする各種サービスとFacebookの機能連携を強化することについて説明会を開催した。
dヒッツは、楽曲は自由に選択できないが対応楽曲数が多いラジオ型と、楽曲を自由に選択できるが対応楽曲数を抑えたオンデマンド型の、両方の良いとこ取りをしたハイブリッド型の定額制音楽配信サービス。すでに300万人の会員がいる。
ラジオ型と同様に、ストリーミングで配信される楽曲をラジオや有線放送のように聴くのが一般的だが、好きな曲をお気に入りとしていつでも聴ける「myヒッツ」サービスを提供しているがポイントだ。
NTTドコモは、携帯電話の音楽配信サービスとして「着うた」「着うたフル」「ナップスター」「dミュージック」を手がけており、dヒッツは、それらのサービスのノウハウを活かしたサービスとなっている。
月額税別1886円という高額で、楽曲も洋楽中心だったナップスターから、dミュージックでは、月額料金を500円に抑え、J-POPの楽曲を拡充。dミュージックで月平均のダウンロード数が約2.5曲となっているところからmyヒッツに登録できる楽曲は10曲に定めた。
myヒッツに登録できる曲は月10曲までだが、翌月には新たに10曲選べるだけでなく、それ以前に登録したmyヒッツもそのまま登録し続けられる。つまり、1年使えば、最大120曲のmyヒッツが登録できるので、ラジオ型がメインでありながら、オンデマンド型に近いサービスが受けられる。
また、ひと月の登録が10曲未満となった場合は、翌月以降に登録数が繰り越され、最大6カ月分をためられる。気に入った曲がすぐに見つからなくても6カ月の猶予が得られる。
定額制音楽配信を展開しているサービスは国内外を含め数あるが、ラジオ型とオンデマンド型の両方を実施しているサービスはdヒッツが初めてとなる。
会員300万人中、myヒッツが使える500円コースを約200万人、myヒッツが使えない300円コースが約100万人が登録しており、ハイブリッド型が支持されていることがわかる。
ラジオ型では、10曲単位でパックになっているプログラムを選択すると、好みの楽曲を聞くことができる。
プログラムは新曲、アーティスト単位、恋うた、年代別などに大別されており、全部で1000以上を用意。さらに音楽評論家やミュージシャン、音楽プロデューサーなど著名な音楽関係者によるセレクトを楽しめるプログラムも用意している。
音楽配信で業務提携しているレコチョクによると、dヒッツの配信楽曲数は2015年度中に、現在の200万曲から500万曲まで増やすことを目指しており、CD発売よりも早い先行配信なども計画中とのことだ。
dヒッツとFacebookの連携も発表した。すでに連携自体については、発表済みだが、実際にスマートフォン上で連携している様子が公開された。
dヒッツで聴いている曲をFacebookにシェアすることで、タイムライン上に楽曲情報が掲載される。ほかのdヒッツユーザーがその投稿を見て、楽曲をタップすれば、dヒッツで再生がされる。気に入れば、そのままmyヒッツに登録も可能だ。
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