Google傘下のビデオ共有サイトYouTubeは、モバイルアプリを再設計した。これにより、新しい通知が搭載されるとともに、アップロードされたビデオに対する制御がより容易にできるようになる。また、YouTubeは3Dの360度ビデオを年内にサポートする計画であり、これをYouTubeビデオの完全な仮想現実体験に向けた基盤とすることを同サイトの最高経営責任者(CEO)Susan Wojcicki氏が明らかにした。
Wojcicki氏の発表は米国時間7月23日、カリフォルニア州アナハイムで開催されている年次会議VidConの基調講演で行われた。VidConは、YouTubeのような無料ビデオを中心としたオンラインビデオ業界の会議だ。
YouTubeのモバイルアプリは、再設計によって見た目がより洗練され、ユーザーがYouTubeを視聴するために最も頻繁に使用する手段を3つの新しいタブにまとめている。また、ビデオ作成ツールの追加により、ビデオ投稿者は、ビデオのトリミング、フィルタの適用、音楽の追加、ビデオのアップロードなどすべてをアプリ内で実行できるようになった。また、ビデオ視聴者にとっては、新しいビデオがチャネルに投稿された際に通知を受け取るかを選ぶことが可能となっている。
YouTubeは年内に、360度ビデオに対するサポートを3Dにまで拡大する予定だ。360度ビデオは、特殊なカメラで撮影され、撮影者の周囲にある様子をすべて記録しているビデオだ。このことにより、ユーザーは、「Google Cardboard」や今後登場予定の仮想現実ヘッドセット「Oculus Rift」のようなデバイスを使って、YouTubeを通しての仮想現実体験に自身を没入させることが可能となる。
また、YouTubeは、「Jump」カメラをYouTubeが運営する「Space」すべてに配備する予定だ。Jumpカメラは、仮想現実体験を作りだすのに必要なビデオを撮影するための専用リグ装置だ。Spaceは、クリエイターがJumpカメラをはじめとした装置やセットを無料で使うことができる場所である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」