GoogleがPixateを買収した。Pixateは、「iOS」および「Android」で動くモバイルプロトタイプの構築を支援するソフトウェアを開発する。
Googleがアプリのプロトタイプ作成を支援する企業を買収するのは今回で2度目。同社は2014年にも「Form」の開発元であるRelativeWaveを買収している。
Y Combinatorの出資を受けたPixateは2013年にiOSのみを対象とするUIデザインプラットフォームをリリースし、その後、資金調達ラウンドで得た資金を利用して、対象範囲をAndroidにも拡大した。当初は、ウェブの矢継ぎ早の更新をネイティブアプリケーションフォーマットにもたらし、「Adobe Photoshop」や「Xcode」で費やされる時間を短縮できることを売り文句にしていた。
Pixateは、GoogleでMaterial Designを担当するチームに加わる予定だ。同チームはこの1年の間に、Androidやその他のウェブプロダクトをリリースしている。
GoogleはPixateを、iOSとAndroidでネイティブに動く完全なアプリプロトタイプを構築し、リアルなインタラクションを作成する「視覚的なプロトタイプ作成プラットフォーム」だとしている。複数の製品チームの間のコラボレーションにも使用され、異なる端末上のエクスペリエンスを共有することができる。
一方、Googleのプロトタイプ作成キット「Form 1.3」はiOSのみに対応し、「端末上の新しい種類のインタラクション、ジェスチャ、アニメーションの開拓を目指す上級デザイナー」を対象としている。
Pixateのサービスは存続する。Googleは、デザイナーらによるPixateクラウドへの移行を推進しつつ、その間、「OS X」と「Windows」向けのプロトタイプ作成用デスクトップアプリである「Pixate Studio」を、無料で提供する予定だ。Pixateクラウドの使用料は、ユーザーあたり月額5ドルまたは年間50ドル。
Pixate Studioのライセンス料をすでに支払っているユーザーは、Pixateのクラウドアカウントを150ドル相当まで無料で利用できる。これまで無料で利用できたクラウドサービスは廃止され、代わりに60日間の無料試用期間が設けられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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