Microsoftは米国時間7月22日、「Microsoft Garage」インキュベーターで開発されたメール内チャットアプリ「Send」を「iPhone」ユーザーを対象にリリースした。Sendアプリは、以前は「Flow」という開発コード名で開発されていた。
Sendは、米国とカナダでiPhoneを対象に「iTunes」ストアから提供されている。「Windows Phone」と「Android」端末向けにも「まもなく」リリースする予定だと同社関係者らは述べる。同アプリは現在、法人および教育機関向け「Office 365」アカウントを持つユーザーを対象に提供されている。しかしMicrosoft幹部らは、同アプリの提供範囲を「今後数カ月のうちにより広い範囲に」拡大する計画だと述べた。
Microsoftの「Outlook for iOS」アプリは、同社が2014年末に買収した電子メールアプリケーション「Acompli」のブランド名を変更したものである。Sendは、Outlookを補完する位置づけにあり、これに置き換わるものではない。
Sendは、「iOS 8.0」またはそれ以降に対応し、「iPhone 5」「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」向けに最適化されているが、「iPad」と「iPod touch」でも動作する。
MicrosoftはSendについて、次のように説明している。
「テキストメッセージやIMなどのツールはショートメッセージに向いているが、同僚の携帯電話番号を知らなかったり、IMアプリが仕事用の端末に入っていなかったりすることも多い。また、他のアプリから送信する場合でも、勤務中のすべての通信にOutlookからアクセスできるようにしたいという要望がこれまでに多数寄せられている。それを叶えるために登場したのがSendである」
Microsoft Garageは、iOS、Android、Windows用の一般ユーザー向け軽量アプリを開発するためのインキュベーションプロジェクトである。Garageが開発するアプリはクロスプラットフォームで、対象プラットフォームのストア(Apple App Store、Google Play、Windows Store)で提供される。Garageのアプリはすべて、「実験」段階のものとして提供され、ユーザーの使用体験とフィードバックに基づいて更新および改良される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」