Facebookが音楽事業への参入を図っていると報じられている。ただし、Spotifyに対抗しようとしているわけではない。
The New York Times(NYT)の記事によると、Facebookは競合ひしめくストリーミング業界に参入しようとしているのではなく、音楽ビデオに狙いを定めているという。YouTubeが長年にわたって独占してきた分野だ。Facebookは、この数週間に大手レコードレーベル各社との間で、音楽ビデオをユーザーのフィードに直接挿入するためのライセンスについて協議したと、NYTはその交渉の概要を聞いたとする複数の匿名情報筋の話として報じている。
Facebookは、YouTubeよりも好条件の収益共有契約を提案し、また、同社サイト上に無認可の動画が表示されないようにYouTubeよりも適切な対策を講じることも約束したと、NYTの情報筋らは述べている。
The Informationが6月に最初に報じたこの協議は、まだ初期の段階にあるとされているが、ウェブ上の事実上の動画の宝庫であるYouTubeに対し、Facebookが競争力を強化しようとしている様子がうかがえる。14億人もの月間ユーザーを抱えるFacebookは、YouTubeに対抗するには絶好のプラットフォームのように思われる。YouTubeは、月間ユーザーは10億人以上と主張している。
今回の報道は、音楽業界ニュースサイトMusic Allyによる以前の記事とは内容が異なる。Music Allyは、Facebookが、Spotify、Rdio、さらには最近参入を果たした「Apple Music」に直接競合する音楽ストリーミングサービスを構築する計画だと報じていた。しかし、Facebookはその報道を否定し、「音楽ストリーミングに参入する計画はない」と複数の報道機関に伝えていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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