Googleが、運転中のドライバーと乗車希望者をつなぐ新しい相乗りサービスの限定パイロットを実施している。同社が米国時間7月6日にこれを認めた。
「RideWith」というこの新サービスは、Googleのナビゲーションアプリ「Waze」を利用する。GoogleのモバイルOS「Android」上で6日、サービスを開始した。ユーザーはRideWithを使って、職場などの目的地までの相乗りをリクエストすることができる。リクエストは、Wazeを使用し、同様のルートで通勤するドライバー(パイロット参加者)に送られる。Wazeのドライバーはリクエストに応じる場合、その乗車希望者をピックアップし(アプリがGPS位置を示す)、目的地まで相乗りする。
WazeはRideWithで、競合企業がひしめき合う相乗り市場に参入する。Uberは2014年8月、「UberPool」という相乗りサービスを発表した。UberPool以外にも、Lyft、Sidecar、Rideといったさまざまな企業による同様の相乗りサービスが存在する。
RideWithは現在、イスラエルのテルアビブにあるグッシュダン地域に通勤するAndroidユーザーのみ利用できる。Googleの広報担当者は、Wazeは「定期的に、社内の新しいアイデアの実験に利用されており、現時点で具体的に発表することはない」と述べた。
相乗りサービスの新興企業であるRideは4月、米国で年間1億人以上が、職場まで1人で通勤しており、その3分の1は毎日の通勤時間が30分以上であると述べた。こういった通勤者が相乗りを利用すれば、地球環境に与える影響が軽減されるだけでなく、道路渋滞などの交通問題が緩和される。また、相乗りサービス企業にとって最も重要な点は、それらの通勤者に自社のサービスで相乗りを促すことができれば、収益を大幅に増加できる可能性があるということだ。
問題は、世界中の規制当局に、このようなサービスを運営する許可を得ることである。
GoogleのWazeが、規制の問題を回避できるかどうかはまだわからない。Wazeによると、競合サービスのように運賃を課すのではなく、同社は、ガソリン消費量、距離、標準的な損耗状態に基づく料金のみを課す予定だという。またWazeは、ドライバーの領収運賃から手数料を徴収する予定で、手数料はアプリを介してクレジットカードで直接支払われる。Wazeの手数料は15%に設定されていると、イスラエルを拠点とする報道機関Haaretzは報じている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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