(編集部注:米CNETによる「Apple Music」を使ってみた感想を前編と後編に分けて翻訳して公開します。前編は7月3日に公開されています)
前編より続く。
「iTunes Radio」から引き継がれた機能として、ジャンル、アーティスト、曲、アルバムに基づいて楽曲をエンドレスに流す、オンデマンドのインターネットラジオステーションが「Apple Music」にもある。同アプリには、ミュージックエディターのチームによって作成されたステーションが、いくつかあらかじめ用意されている。たとえば、ジェネレーションX向けに70年代と80年代の曲を放送する「Mixtape」や、ミレニアル世代向けに最新のヒットミュージックを流す「Soundsystem」などだ。曲、アルバム、アーティストを選んで自分用のステーションを作成することもでき、フィードバックによってそのステーションをさらに細かく設定し、自分の好みに合ったステーションに仕上げていくこともできる。これはiTunes Radioのときと同じで、気に入った曲と気に入らない曲についてのフィードバックを送る機能がある。
Apple Musicにサブスクリプション登録すれば、ステーションでトラックをいくつでもスキップできるが、巻き戻したり曲を戻ったりすることはできず、キューの曲を見ることもできない。登録していない場合、これらのインターネットラジオステーションの曲は再生できるが、曲と曲の間に広告が入り、スキップできる曲は1時間に6曲までに制限される。
Connectタブは、単なる音楽再生という機能から一歩離れた視点で導入されたソーシャルフィードだ。お気に入りのアーティストをフォローして、舞台裏の写真や動画、アップデートを閲覧することができる。AppleはConnectについて、コンテンツのフィルタリングや編集が行われず、アーティストがあらゆることを共有し、ファン(ユーザー)がアーティストの投稿にコメントできる場所だと説明している。各アーティストのプロフィールページには、経歴やディスコグラフィ、アーティストが共有した投稿などが掲載される。
トップアーティストから新人まで、あらゆるミュージシャンがConnectでプロフィールを作成することができる。Appleは、地方のアーティストがConnectを使って自分たちの音楽やショーを宣伝し、コミュニティー内のファンに情報を発信することを期待している。新人の歌手やバンドはConnectを利用して世界中からファンを獲得し、「iTunes」で販売している楽曲に誘導することができるかもしれない。
Apple Musicに登録すると、iTunesでの購入履歴に基づいて、ユーザーが気に入りそうな100のアーティストやバンドが自動的にフォローされる。アーティストの自動フォローのオプションは、設定で無効にして、フォローするアーティストを自分で管理することもできる。今のところ、筆者のConnectタブは閑散としている。フォローしている100のアーティストのうち、ごく一部が写真やテキストアップデートを少し投稿しているだけだ。しかし、ほとんどのアップデートには既に多数のコメントが付いており、人々がお気に入りのアーティストと交流したいと考えていることがうかがえる。
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