グーグル、「同性婚」に関する検索が急増--200万回以上

 米連邦最高裁判所(SCOTUS)が、「同性婚を禁止する州法は米国憲法に違反する」とし、米国のすべての州で同性婚に異性婚と同等の権利を与えるべきだという歴史的な判決を下した。米国Googleが6月19日から25日にかけて集計した検索トレンドデータによると、同性婚にかかわる検索が急増し、「gay marriage(同性婚)」というクエリーだけで200万回以上も検索されたという。


検索の多かった同性婚に関するクエリー(出典:Google)

 集計対象の同1週間において、検索が多かったLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、 トランスジェンダー)に関連するクエリー上位5項目は以下の通り。憲法の下で国民に平等な保護を与えるとした条項「fourteenth amendment(憲法修正第14条)」に対する検索も目立った。

  • 1位:Gay marriage(同性婚)
  • 2位:LGBT meaning(LGBTの意味)
  • 3位:Supreme Court(最高裁)
  • 4位:Love wins(愛は勝つ)
  • 5位:Marriage equality(婚姻の平等)

 また、米国の南北戦争時代に南軍の掲げていた「Confederate flag(南部連合国旗)」の検索も増加した。


Confederate flagの検索が急増(出典:Google)

 南部連合国旗は、奴隷解放などを主張していた北軍に対し、反対する南軍が使った旗で、サウスカロライナ州チャールストンで発生した黒人教会銃撃事件を受け、米国では黒人差別の象徴とされることのある同旗を使う是非が論争になっている。

 特にConfederate flagの検索が多かったのは、サウスカロライナ州。事件が起きた州であるうえ、同州の州知事であるNikki Haley氏が州議会議事堂での同旗掲揚をやめるよう訴えた影響だろうか。同様に、州知事のRobert Bentley氏が同州議会議事堂の南部連合国旗を撤去させたアラバマ州でも検索が増えた。

 そのほかに検索が増加したクエリーには、NBA(全米プロバスケットボールリーグ)のドラフト上位指名候補の選手「Karl-Anthony Towns」や、2017年公開予定の映画「スパイダーマン」の主役を務めることになった俳優「Tom Holland」などがあった。

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