UPDATE Appleの幹部が、Appleファンにはうれしい知らせを発表した。同社は新しいストリーミングサービス「Apple Music」の米国時間6月30日の提供開始に合わせて、「iOS 8.4」をリリースし、ラジオステーション「Beats 1」を開局するという。
Beatsの元最高経営責任者(CEO)で現在はApple Music担当シニアディレクターを務めるIan Rogers氏が記したブログ投稿によると、新しい24時間提供のラジオステーションとAppleのモバイルOSの最新バージョンが、30日午前に提供開始されるという。Rogers氏は自身の投稿で、iOS 8.4が、米国太平洋時間午前8時という、通常の午前10時よりも少し早い時間にリリースされることを明らかにした。9to5Macによると、Beats 1はその1時間後に開局されるとのことだが、その時間に関する記述は、Rogers氏のブログにはもうない。
Appleにコメントを求めたが、直ちに回答を得ることはできなかった。
Appleは、月額10ドルのサブスクリプションサービスであるApple Musicによって、成長著しい音楽ストリーミング業界に同社待望の参入を果たす計画だ。Appleは同サービスによって、膨大な数の楽曲のオンデマンド再生と、ユーザーの個人的嗜好に合わせた選曲を提供し、Spotify、Rdio、Rhapsodyと競い合うことになる。
Appleはこのサービスによって、劇的な進化の只中にあるオンライン音楽市場のシェア拡大を狙っている。音楽業界の国際的な業界団体である国際レコード産業連盟(IFPI)によると、世界のデジタル音楽市場の売上高は2014年、6.9%増加して68億5000万ドルに達し、サブスクリプションサービスの売上高は39%増加して15億7000万ドルだったという。
ダウンロードは今でも、世界のデジタル音楽売上高の半分以上(52%)を占めているが、IFPIの報告によると、ダウンロード売上高は2014年に8%減少したという。物理的なアルバムの売上高も、2014年に8%減少した。
Rogers氏の別のツイートによると、Appleは、同音楽サービスにSonosの音楽ストリーミングスピーカシステムを「リリース時ではないが、できるだけ早い時期に」統合する取り組みも進めているという。Appleは、Buzzfeed宛てのコメントで、同サービスを「2015年末までに」Sonos製品に対応させるために、Sonosと連携していることを認めた。
「iTunes」や「Apple Pay」をはじめとする同社のインターネットソフトウェアおよびサービス事業を統括するEddy Cue氏は、Twitterでの質問に対し、「iOS 9」の新しいシードでApple Musicがサポートされる予定であることを認めた。また同氏は、iOS 9のリリースに伴い、「iTunes Match」の楽曲数上限を2万5000曲から10万曲に引き上げる予定であることも明かした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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