UPDATE Microsoftの最高経営責任者(CEO)Satya Nadella氏は米国時間6月25日、新しい「2016会計年度の一般教書」ともいえる電子メールを従業員宛てに送信した。GeekWireがそのコピーを入手した。
(筆者はそれが本物かどうかをMicrosoftに問い合わせたが、まだ回答は得られていない。しかし、本物である可能性は非常に高いと思う。アップデート:Microsoftの広報担当者は、GeekWireが公開したメモが本物であることを認めた)
Nadella氏のメールの大部分は、心に訴えかける抽象的な内容となっている。顧客を思いやることや変化を取り入れることなどの文言が多くちりばめられている。
25日の時点で、Microsoftの新しい正式な企業ミッションは、次のとおりだ。「地球上のすべての個人とすべての組織に対し、さらなる成果を達成するための力を与えること」とNadella氏は記している。
25日のこのメモは、同社の最新の組織再編をNadella氏が発表してから1週間後に送信されているが、そのさらに興味深い点は、行間から読み取れるいくつかの情報にある。
Microsoftは2014年、最新の組織再編を発表した1週間後に1万8000人の人員削減を明らかにした。25日のNadella氏のメモに「レイオフ」の文字は見当たらない。しかし先週から、2014年ほどの規模にはならないようだがレイオフが予定されているという情報が、複数の情報筋から筆者の元に寄せられている。
「新しい分野を革新し、計画に従って行動し、うまくいっていない部分については難しい決断も下し、顧客価値を促進する方法で困難な問題を解決していく必要がある」と、Nadella氏は25日の電子メールに記している。
「難しい決断」というのは多くの場合、レイオフや製品ラインの廃止を示唆するものである。
「Windows Phone」プラットフォームの市場シェアの低さを根拠に、Microsoftはそれをいつまでサポートするつもりだろうかと考えている人は多い。筆者自身は、独自のモバイルOSプラットフォームを提供し続けるつもりである限り、Microsoftはスマートフォンの開発を続ける必要があると思う。我先にとWindows Phoneを支持してくれる、他のOEM企業が存在しないからだ。
25日のメモには、「Windows Phone」という名称そのものは一度も登場しない。そして、Nadella氏は、「Windowsデバイスプラットフォーム」や「われわれのデバイス」の将来については語っている。Microsoftは、同社の「ゲームに対するファーストパーティーとしての取り組み」をPC、ゲーム機、モバイル、そして「HoloLens」などの新しいカテゴリにわたって提供していくつもりだと、同氏は述べている。しかし、ここでの「モバイル」は、必ずしも「Microsoftモバイル」を意味するわけではない。
「Surface」についてもはっきりとした言及がない。これは、Microsoftが自社製タブレットの製造から手を引くということなのだろうか?筆者は、社内で議論があると複数の情報筋から聞いている。ただし、その議論がどの程度本格的であるかは不明だ。
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