「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」は、再販価格でみると、「iPhone 5s」と「iPhone 5c」を上回っているようだ。
iPhone 6およびiPhone 6 Plusは、米国をはじめとする国々では2014年9月に、中国では10月に発売されたが、その売り上げはAppleに莫大な売り上げをもたらしている。Appleは2014年最後となる12月末締めの四半期において、iPhoneを過去最高となる7450万台販売しており、やはり過去最高を記録した前年同期の5100万台を46%上回った。消費者がますます大画面のスマートフォンを求める傾向にある中で、新しいiPhoneはこうした要望に対するAppleの答えであり、それによってさらに多くの顧客を獲得し、失っていた市場シェアを取り返すことに貢献した。
Piper JaffrayのアナリストであるGene Munster氏は、これら新旧4モデルのiPhoneを対象に、米国のeBayと中国のTaobaoでの価格を比較した結果、それらの再販価格に大きな差があることが分かったと、米国時間6月23日の投資家向けメモで明らかにした。
iPhone 6と6 Plusは、発売から9カ月後に、それらの中古モデルが新品の72%の価格でeBayにおいて販売されていた。これに対して、同じく発売9カ月後においてiPhone 5sと5cの中古モデルは、それぞれ正規価格の60%および48%で販売されていた。
調査結果は、eBayに似た中国のオンラインショッピングサイトTaobaoでもほぼ同様だった。iPhone 6と6 Plusは同国での発売から8カ月後、新品の73%の価格で再販されていたのに対し、iPhone 5sと5cはそれぞれ正規価格の65%および53%で再販されていた。
Munster氏は、再販価格を新しいiPhoneの需要を示す指標とすることが「科学的に完璧とはいえない」と認めつつも、将来的な売り上げにつながる明るい材料になるとの見方を示した。同氏は、iPhoneが今後もハイエンドなスマートフォン市場でシェアを獲得していくと予想していると述べた。中国と米国はまた、AppleのiPhoneにとって世界最大の市場である。したがって、この2カ国でiPhone 6と6 Plusの再販価格が上昇することは、とりわけ重要な意味を持つ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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