Lenovoは、超小型のPCという新しい市場に参入する。
中国を拠点とするPC製造大手のLenovoは現地時間6月22日、新製品のスティック型PC「ideacentre Stick 300」を発表した。同製品は、「Windows」搭載PCの性能をごく小さな筐体で提供できるように設計され、市販価格は130ドルからだ。このミニPCは、幅3.94インチ(約100mm)、奥行き1.5インチ(約38mm)、高さ0.59インチ(約15mm)で、一般的なUSBメモリスティックより少し大きい程度だ。
なぜスティック型PCなのか。一番の強みは携帯性だ。ideacentre Stick 300なら、ポケットにでも入れて携行でき、出先でHDMIポートを持つテレビやPCディスプレイに差し込むだけで、搭載されたアプリケーションを実行し、ファイルにアクセスできる。さらに言うなら、開発の意図は、消費者が高価なタブレットやノートPCを買わなくても、ゲーム、ウェブサーフィン、友人とのビデオチャットなどができる演算能力を備えた機器を入手できるようにすることにある。
Intel製「Atom」プロセッサを採用したideacentre Stick 300は、最大2GバイトのRAMと32Gバイトの内蔵ストレージを搭載する。無線接続用のWi-FiとBluetooth 4.0にも対応し、HDMIポート、microUSB 2.0ポート、SDカードリーダーを各1基備え、小さなスピーカーも内蔵する。
このスティック型PCは「Windows 8.1」をインストールした状態で出荷されるが、Microsoftが米国時間7月29日にリリースする予定の新OS「Windows 10」にアップグレードできる権利が付属する。パッケージにはまた、Microsoft「Office」の3カ月有効のトライアル版も含まれる。このスティックPCを使うために、ユーザーが自分で追加する必要があるのは、ワイヤレスのキーボードとマウスだけだ。
ideacentre Stick 300の米国における販売は、2015年7月からLenovoのウェブサイトと各地の小売店で開始される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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