AMD、新GPU「Radeon R9 Fury X」などを発表--4KやVRなど、PCゲームの新トレンドに対応

Dan Ackerman (CNET News) 翻訳校正: 編集部2015年06月17日 11時06分

 ロサンゼルス発--Advanced Micro Devices(AMD)がPCグラフィックスカードの新シリーズを発表した。新しい「Radeon R9 Fury X」「Radeon R9 Nano」「Radeon R9 300」シリーズと「Radeon R7 300」シリーズのグラフィックスカードのターゲットは、4Kや仮想現実など、現行のPCハードウェアに大きな負担をかけている新トレンドの導入を検討中のゲーマーだ。

 AMDの新しいフラッグシップGPUはRadeon R9 Furyだ。AMDは同GPUについて、「これまでで最も先進的かつ革新的なマニア市場向けGPU」と評している。同社によると、R9 Furyは広帯域メモリ(High-Bandwidth Memory:HBM)を使って、DDR5 RAMから従来の3倍のワット当たりパフォーマンスを提供するという。同社はR9 Furyについて、「Oculus Rift」をはじめとする新しい仮想現実ハードウェアや4Kゲーミングに最適と宣伝している。Oculus Riftのハードウェア要件が非常に高いことは既知の事実だ。


提供:CNET/Dan Ackerman

 カードの長さが7.5インチと比較的小型なこともR9 Furyの売りである。このサイズだと、リビングでの使用を想定して設計されたPCケースなど、小さなフォームファクタのPCケースにも装着できるはずだ。少しだけ披露されたR9 Nanoはカードの長さが6インチと特に小型で、高性能かつ低消費電力のカードと宣伝された。

 ほかのシリーズに目を向けると、R9 300は4Kゲーミングや、1920×1080のゲームを4K相当の高画質で表示してプレイするのに最適だと宣伝されている。R9 300は、同社が「Virtual Super Resolution」と呼ぶテクノロジを使用する。AMDによると、同テクノロジは1080pのディスプレイでも4Kに匹敵する画質を実現するという。

 Radeon R7 300は1080pまたは1440pでの60fps動作をサポートし、「eSports」に最適という位置づけだが、それより低い解像度やGPUにかかる負担が比較的軽いゲームにも利用できる。

 今回発表されたAMDの新グラフィックスカードはすべて「Windows 10」に対応しており、「DirectX 12」をはじめとするMicrosoftの新しいゲーミンググラフィックステクノロジもサポートする。R7 300とR9 300は米国時間6月18日に発売予定で、米国での販売価格は109ドル~429ドルだ(構成によって異なる)。R9 Furyは6月24日に発売される予定で、米国での販売価格は649ドルである。


最高経営責任者(CEO)であるLisa Su氏がR9 Nanoを披露する様子。
提供:CNET/Dan Ackerman

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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