本田技研工業(ホンダ)の米国法人American Honda Motorが米国時間6月15日、2015年秋に乗用車「Civic(シビック)」のフルチェンジモデルを行うと発表した。
10代目シビックにあたる新モデルのラインナップからは、天然ガスエンジンを搭載するモデルと、ハイブリッドモデルが消滅する。ガソリンエンジンの低燃費化が進歩したことと、原油価格の下落が影響しているようだ。
新型シビックについてホンダは、初のターボエンジンを含む2種類の新型エンジンで走る喜び「ファン・トゥ・ドライブ」が味わえるだけでなく、クラス最高の安全性と燃費性能を提供できると説明。具体的には、EPA(米国環境保護庁)のハイウェー走行燃費基準で1ガロン(約3.8リットル)あたり40マイル(約64.4km)強という値を出すという(1リットルあたり約16.9kmに相当)。
ホンダは省エネルギー策の一環として、以前から天然ガス車を手がけてきたが、ガス補充に必要なインフラ整備の問題や、人気のないタイプの自動車であることから、天然ガス版シビックの打ち切りを決定した。
ハイブリッド版シビックも同時に打ち切るが、「Accord(アコード)」などでハイブリッド車の提供を続け、2モーター方式や3モーター方式のハイブリッド車を数年中に投入したいとしている。また、より環境に優しい自動車として、2016年に新たな燃料電池車を発売するほか、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車を出していく計画。
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