新たな報道によると、かつてある企業がスマートウォッチのアイデアを思い描いていたが、Microsoftによって計画は中止に追い込まれたという。
テクノロジ関連のリーク情報を追っている技術ジャーナリストのEvan Blass氏は米国時間6月12日、未発表のスマートウォッチの画像を発見した。画像はMicrosoftのデザイナーであるPei-Chi Hsieh氏が運用するTumblrブログに掲載されていたもので(現在は削除済み)、Blass氏によると、写っているのは「Moonraker」という名称のスマートウォッチだという。Hsieh氏のTumblrブログに仕様の記載はなかったが、「Apple Watch」などの競合になっていたであろうMoonrakerの写真が何枚も掲載されていた。バンドは色違いで何色かあるようだ。これらの画像はマーケティング用と見られ、発表時に使われるはずだったと考えられる。
NokiaがMoonrakerをリリースしていたら、この「Windows Phone」ベースのスマートウォッチは、Motorola Mobility、サムスン、LG、Pebble、さらにはAppleのデバイスを含む多くのライバルたちと競争することになっていただろう。これまでのところ、スマートウォッチはすべてのタイプを合わせても、そこそこの売り上げしか記録していない(市場調査会社のStrategy Analyticsによると、2014年通期の世界出荷台数は460万台だったという)。また、Windows Phone搭載スマートフォンの人気が振るわないことを考えると、Moonrakerが目立った変化をもたらしていたとは考えにくい。
Moonrakerの発見には、答えよりも多くの疑問が生じる。画像のみが発見されており、これはMicrosoftが取り組んでいるデバイスなのか、それとも実際には同社が開発を中止した製品なのか、はっきりと分からないのだ。
Blass氏は、このデバイスが「Microsoft Moonraker」として知られるものだと述べている。しかし、The Vergeが12日に匿名の情報筋の話として報じたところによると、このデバイスは実はNokiaが開発したもので、2014年のMobile World Congressで発表される予定だったという。ところが、そこへMicrosoftが介入してきて、同社のウェアラブル製品「Microsoft Band」を売り込む余地を確保するため、Moonrakerのアイデアを破棄したと、The Vergeは伝えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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