Samsung Displayが、商用としては初だとする透明型やミラー型の有機ELディスプレイパネルを発表した。これらはパーソナライズされたショッピングをテーマとする展示の一部として、香港コンベンションセンターで披露された。
プレスリリースによると、これは「消費者の購入体験をもっと視覚的に魅力ある」ものにするアイデアだという。またその例として、購入前に顧客が服やアクセサリを身につけられる試着室を挙げている。これを実現するIntelの「RealSense」は、3Dカメラ、音声やジェスチャーによる操作、「知覚」を保存した自動化されたライブラリを活用する技術だ。
今のところ、これは主として業務用の技術となっているが、ミラー機能を活用した拡張現実(AR)の家庭での使用も、可能性としては考えられる。Samsung Displayでは、従来の鏡に代わり、「デジタル情報サービス」を提供するディスプレイを構想している。
将来は、鏡が化粧のアドバイザーの役目を果たしたり、ひげをそるタイミングを教えてくれたりするようになるだろう。「鏡よ鏡、世界でいちばん美しいのは誰?」というわけだ。
Samsung Displayでは、従来の液晶を用いたミラー型LCDを上回るとして、画質の向上をうたっている。一方、業務用以外のテレビ分野では、同社は2015年の間は有機ELテレビの販売を見合わせ、主力のフラットパネルについては既存の液晶技術のみを使い続けることになった(実際、次世代の4Kテレビをうたう同社のSUHDも、液晶ディスプレイを採用している)。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」