Twitterは米国時間6月10日、同じアカウントから嫌がらせを受けている可能性のあるほかのユーザーとブロックリストを共有できる機能を提供すると発表した。これにより、ユーザーは複数のアカウントを一括してブロックできるようになるため、個別にブロックする手間が省ける。同社エンジニアのXiaoyun Zhang氏は10日のブログ記事で、この最新のアップデートはTwitterの既存のミュートツールとブロックツールを強化するものだとした。
今回のアップグレードは、一部のユーザーがやり取りしている不快なメッセージの抑制を目指すTwitterの最新の試みだ。3億200万人のアクティブユーザーを擁するTwitterは2014年12月、嫌がらせへの対処と迷惑行為の報告を支援する新しいツール群を発表した。
Twitterは2015年4月にポリシーを更新し、「暴力行為を行うという脅迫または暴力行為の助長」を禁止した。同ポリシーはそれまで、「暴力行為を行うという直接的、具体的な脅迫」に該当するツイートだけを禁止していた。従来のポリシーは対象範囲が「極端に狭く」、同社が脅迫に対処することは容易ではなかったという。
その2カ月前、Twitterの最高経営責任者(CEO)を務めるDick Costolo氏は、外部に流出した一連の社内メモの中で、Twitterで日常的に発生している嫌がらせや迷惑行為への対応が不十分なことについて、自分の責任を認めていた。Costolo氏は、嫌がらせ行為が原因でユーザーがTwitterから離れていると考えており、そうした行為の撲滅に向けた対策を強化すると明言した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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