著名投資家でTwitterにも出資するChris Sacca氏が「What Twitter Can Be」というタイトルの8500語にも及ぶ長いブログ投稿で、Twitterに対する数多くの賛辞と批判を率直に書き連ねた。この投稿は、同氏が先週記したわずか1100語の投稿「I bleed Aqua」に続くものである。
Sacca氏はTwitterが改善していることを認めつつ、投資家と3億200万人の月間アクティブユーザーに対して「自社のストーリーを語れていない」と述べた。同氏は、新規ユーザー、古くからのユーザー、リピーターの興味を引くための条件を3つ挙げた。「上手くやれば、新旧の無数のユーザーがTwitterはなくてはならないものだと感じて、Twitterをより頻繁に利用するようになり、素晴らしい広告を見て、たくさんの買い物をするだろう。そして、その過程で、Twitterはこれまでよりはるかに多くの利益を得るだろう」
Sacca氏のコメントは、同社が米国時間6月3日に年次株主総会を開催する前に出された。同氏は、「世界中のほかのあらゆる投資家」より多くの資金をTwitterに投資している、と述べた。
Twitterが4月に2015年通年の業績見通しを下方修正したことを明かしてから、同社の株価は最大25%下落した。
最高経営責任者(CEO)を務めるDick Costolo氏はこの数カ月、同マイクロブロギングサービスのユーザーベースの大半を構成する流行に敏感な人やギーク、ニュース好きなユーザー以外にもTwitterの魅力を伝えようと努力してきた。Costolo氏は、新規ユーザーがこれまでより簡単にTwitterに登録して、フォロワーを増やせるようにしたほか、動画共有機能も追加した。さらに、ホームページのレイアウトを修正して魅力を高め、これまでより簡単に検索ができるようにした。
Twitterは、Flipboardなど外部のプラットフォームのユーザーにツイートを表示することで、ユーザー数を増やす取り組みを今も行っている、とCostolo氏は先週に南カリフォルニアで開催された「Code Conference」で述べた。
「人々はその戦略を信じてくれている」とCostolo氏は述べた。「人々はそれを受け入れてくれている。しかし、『Twitterがサイト内外で10億人にリーチしたのは素晴らしいことだ。どうすればそれを収益化できるのか教えてほしい。Twitterはどのようにしてそこから利益を生むつもりなのか教えてほしい』と言う声があることも示しておかなければならない。われわれはそのことを認識しており、彼らにその答えを示す必要がある」(Costolo氏)
Sacca氏は、「Twitterは、巨額の利益を生む可能性があるものにもっと大きく賭ける必要がある。これまで当然のことと考えてきたTwitterのさまざまな側面を疑う必要がある。変更を実施する際に必要な許可が少なくて済むように、もっと小さなチームで仕事をする必要がある。Twitterには、見当違いなものを構築する余裕はあるが、正しいものをあまりにも遅いペースで構築する余裕はない」と述べた。
さらに、Twitterは1日当たり推計5億件のツイートに含まれる素晴らしいコンテンツを提供しているが、使い勝手に改善の余地がある、とSacca氏は話した。
「新しいツイートが常に最高のツイートだ、自分がフォローしているユーザーだけが最高のツイートを投稿する、という思い込みを捨てるときが来た」(Sacca氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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