Hewlett-Packard(HP)の幹部が、予定している分社化計画の下で誕生するHewlett-Packard Enterpriseについての計画を明らかにしている。だが、競合からの差別化という点は大きな課題になりそうだ。
HPの最高経営責任者(CEO)のMeg Whitman氏は米国時間6月2日、米ラスベガスで開催した「HP Discover」で基調講演を行った。ポイントは、HPはクラウド、セキュリティ、ソフトウェア、モビリティ、そしてこれらを結びつけるサービスにフォーカスするという点だ。BloombergのインタビューでWhitman氏は、エンタープライズ分野で今後さらなる企業買収があるだろうとの予想も披露している。
その翌日、最高技術責任者(CTO)のMartin Fink氏はHPの「コンポーザブルインフラ」のビジョンを打ち出した。特定のワークロードやアプリケーションに合わせて構築できるというものだ。このビジョンの下、HPはDocker、Puppet Labs、VMwareなどのパートナーの技術を統合するためのAPIを提供する。
だが、両氏が打ち出したフォーカス分野とコンポーザブルというビジョンは新しいものではない。
フォーカス分野については、EMC、Cisco、IBMとどこも口にしていることだ。クラウド、セキュリティ、ソフトウェア、モビリティにフォーカスしていないベンダーはない。
HPは早期からOpenStackを支援しているが、いまやOpenStackを支援する企業はたくさんある。
HP Enterpriseは今後、新しいロゴだけではなく自分たちを定義していく必要があるといえる。そして、新しい戦略は少しでも早く実行に移すべきだ。Dell、Lenovo、Cisco、IBMなどのベンダーはどこもHPのシェアを奪おうと目を光らせているのだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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