「Apple Watch」の開発を指揮したJeff Williams氏は米国時間5月27日、カリフォルニア州ランチョパロベルデスで開催されているCode Conferenceに登場し、Re/codeのWalt Mossberg氏や会場からのさまざまな質問に回答した。
「Apple Watch」の欠点の1つに、ユーザーの「iPhone」に依存しているという問題がある。Apple Watchの主な機能の大部分(テキストメッセージ、アプリの通知、GPSなど)は、すぐ近くにiPhoneがないと利用できない。また、Apple Watchそのものにはサードパーティーのソフトウェアを直接実行する能力がなく、演算作業の負荷のほとんどをスマートフォンに任せている。このため、Apple Watch向けアプリの大部分は動作が遅く、iPhone用の同じアプリと比べて使いにくいこともある。
これについてWilliams氏は、Appleは6月に開発者キットプレビューをリリースする予定で、これによりアプリの開発者はApple Watchで直接動作するソフトウェアを作成可能になると述べた。そうなれば、よりパワフルで、いわゆる「ネイティブ」なアプリの開発が、これまでよりも容易になるだろう。
これまでのところ、Apple Watchは納期の大幅な遅延が続いている。報道によれば、この原因はデバイスが内蔵する「Taptic Engine」という部品に欠陥が見つかったためだ。Taptic Engineは、たとえばメッセージが届いた時や「Apple Maps」を使った曲がり角ごとのナビゲーションの際などに、控えめなバイブレーションでユーザーの手首に通知することを可能にする部品だ。
「Apple Watch(の実績)に関するデータを公表するつもりはなかった」とWilliams氏は言う。「数字に費やされる時間が多すぎる。むしろわれわれは製品に時間を費やしたい」
では、現時点で市場に出ているApple Watchの数は、いったいどのくらいなのだろうか?
「かなりの数だ」とWilliams氏は述べた。「だが、まだ十分とは言えない」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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