Intelは米国時間1月29日、複数のワイヤレス機能を搭載する仕事用コンピュータ向け最新チップの提供を開始したと発表し、PCからケーブルを排除するという目標に一歩近づいた。
Intelによると、第5世代「Core vPro」プロセッサは第4世代より優れたパフォーマンスとバッテリ持続時間、グラフィックスを提供するという。さらに、よりワイヤレスな職場を実現する2つの新機能も備える。それには、Intelのワイヤレスディスプレイテクノロジとワイヤレスドッキングが含まれる。前者の狙いは、ユーザーがケーブルを使わなくても会議室のディスプレイでプレゼンテーションを共有できるようにすることだ。後者はノートPCを大型ディスプレイとキーボード、マウスに接続できる機能をユーザーに提供する。これら2つの機能は前世代では概ねテスト段階にあった。
世界最大のデスクトップおよびノートPC向けチップメーカーであるIntelは、2016年までにワイヤレスPCを作る計画だと話してきた。絡まるケーブルを排除したワイヤレスコンピュータは長い間、テクノロジ業界の目標だったが、キーボード、ディスプレイなどの周辺機器や電源に接続する必要があるため、その計画は失速していた。近年、ワイヤレス充電やWiGigテクノロジを使用した超高速の短距離ワイヤレス接続などの進化により、その計画は実現に近づいている。
ユーザーがコンピュータを出先で使ったり、自宅で働いたりするトレンドが拡大している。新チップは、Intelがそうしたトレンドに歩調を合わせる手段でもある。企業のコンピュータがどこにあろうと、これまでと同じように企業情報を保護するため、Intelは特に仕事用PC向けにCore vProシリーズを開発した。これらのチップには、Intelのコンシューマー向けチップより強力なセキュリティ対策が施されている。新チップは、たとえ電源が入っていなくても企業のコンピュータにリモートアクセスできる機能をIT部門に提供するので、技術担当者はどこからでもデバイスの修理やアップグレードを行うことができる。
スマートフォンやタブレットを使って日々のコンピューティングニーズを満たすコンシューマーが増えているが、Intelはこれらの新しいワイヤレス機能によって、新しいPCの需要も維持できるのではないかとも期待している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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