ある報道によると、Twitterは、ユーザーの関心に合ったニュース記事で構成される自分だけのデジタルマガジンを作成できるサービスのFlipboardを獲得すべく協議を重ねてきたという。
Twitterの最高財務責任者(CFO)であるAnthony Noto氏に主導されたFlipboard買収の可能性に関する話し合いは、2015年初めから進められてきたと、Recodeが「状況を知る複数の情報筋」の話として米国時間5月25日の記事で報じた。しかし、話し合いは手詰まりになっているようで、現時点ではなにも署名されていない。情報筋によると、仮にこの話がまとまった場合、TwitterはFlipboardを買収するために約10億ドルを株式で支払うことになるという。
ではなぜ、TwitterはFlipboardに関心を持っているのだろうか?マイクロブログサイトのTwitterは、本来のサービスで行き詰まっており、投資家たちはそれに満足していない。Twitterは2015年3月、売り上げと利益が予想を下回る決算を報告した。アクティブユーザー数の伸びも鈍化してきた。そこでTwitterは、サイトの拡張と中核サービス以外のサービス提供によって、利用者を増やす方法を模索しているのだ。
Twitterによるオンラインマガジンサービスの獲得は、最初は妙な組み合わせに思えるかもしれない。しかし、そうではない。Twitterはますます、最新ニュースの定番サイトになりつつある。最新のニュース記事を見つけるのに、Twitterの自分のタイムラインで見出しに目を通す人が増えてきた。そのため、Twitterはニュースサービスとしての役割を強化する方法としてFlipboardに注目している可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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