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セキュリティ研究者に旅客機システム不正アクセスの疑い、FBIが捜査か

Chris Matyszczyk (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2015年05月18日 12時25分
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 Chris Roberts氏は4月、United Airlinesの飛行機から降ろされ、同社の飛行機への搭乗を禁止された。同氏は、機内システムをハッキングできることを示唆するツイートをしていた。

 今回、その出来事に関連する捜索令状申請書が出てきた。最初に気づいたのは、APTNだ。

 その申請書の中で、米連邦捜査局(FBI)捜査官のMark Hurley氏は、米国時間4月15日にシラキュース空港で行われたRoberts氏の取り調べについて説明している。Roberts氏は取り調べの後、身柄を拘束された。

 Roberts氏は「(機内エンターテインメント)システムへのアクセスを悪用/獲得、または『ハック』した。その後、飛行中に飛行機の『Thrust Management Computer』のコードを上書きした、とRoberts氏は述べた。アクセスしたシステムに『CLB』(上昇)コマンドを発するよう命令することに成功した、と同氏は述べた。それが原因で、これらのフライトの1つで、飛行機のエンジンの1つが上昇モードに切り替わり、機体が横に動いた、と同氏は述べた。さらに、飛行機のネットワークに侵入/悪用、または『ハック』した後、『Vortex』ソフトウェアを使用した、と同氏は述べた。同氏はそのソフトウェアを使って、コックピットシステムからトラフィックを監視した」とHurley氏は述べている。

 しかし、Roberts氏は、同氏がUnited Airlinesの飛行機をハックしたとするその具体的な主張を否定している。

 ただし、同氏はWiredに対し、観察する目的のためだけに、機内ネットワークに約15回侵入したことは認めた。

 Roberts氏が機体を横に動かしたとFBIが示唆していることについて、同氏はWiredに次のように述べた。「私の見たところ、FBIは多くの議論、多くの会議とメモの中から1つの段落だけを採用したようだ。ほかの多くの段落ではなく、その段落を選んだようだ」(同氏)

 その事件が起こったとき、筆者はBoeing、Airbusと連絡を取った。Boeingの関係者は筆者に次のように話してくれた。「Boeingはハードウェアとソフトウェアの両面で適切なサイバーセキュリティ対策を施しており、航空会社と規制当局に対してデモを行っている。民間航空機の機内エンターテインメントシステムは、フライトおよびナビゲーションシステムから切り離されている。これらのシステムは位置データを受信し、通信回線を備えるが、その設計によって、極めて重要で本質的な機能を実行する機内のほかのシステムからは切り離されている」。Airbusはコメントしなかった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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