サムスンは、モバイル決済機能「Samsung Pay」の提供を準備し「TouchWiz」インターフェースのスリム化を試みる一方で、評価が低くあまり利用されていないと思われるもう一つのサービス「Samsung Wallet」を打ち切ろうとしている。SamMobileが報じているように、同サービスの提供を6月30日で終了するというメールが今週、ユーザーに送付された。
Samsung Walletはモバイル分野で有用性よりもむしろ混乱を招いているように思える数多くのアプリの1つだ。同アプリは「GALAXY」スマートフォン向けで、決済サービスではなく、いくつかのメンバーシップカードをまとめて管理し、参加業者のクーポンを見つけられるようにする。
Samsung WalletのメンバーシップカードやギフトカードがSamsung Payに含まれるかどうか、サムスンは明言していない。同社はSamsung Walletの開発者向けページへの投稿で次のように述べている。
「まず、この2年間Samsung Walletに参加していただいたことへの感謝を申し上げたい。2013年にMobile World Congress(MWC)で発表しリリースして以来、われわれはSamsung Walletを、日常生活のあらゆる場面でユーザーの助けとなり、パートナーが新たな方法で顧客にリーチできるよう支援するサービスとして成功させようと努めてきた。
残念ながら、Samsung Walletの利用は期待したほど広がらなかった。当社の基本的価値観の1つは最良のユーザー体験を保証することだが、この体験をもはや保証できないと今は感じている。そのため、すべての国で2015年6月30日をもってSamsung Walletを終了することを正式に決定した。皆さまのご支援と、当社ユーザーがSamsung Walletを通じてコンテンツやサービスを楽しめるようにしていただいたことに大いに感謝している。サービス終了と同時に、Samsung Walletの全機能が停止する」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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