サムスン電子のモバイル事業の不振が続いている。同グループの2015年第1四半期は、前年同期から57%の減益となった。
同四半期は、ITおよびモバイルグループの利益は2兆7400億ウォンで、前期から7800億ウォン増加したものの、前年同期の6兆4300億ウォンからは大きく減少した。
同モバイルグループの売上高は25兆8900億ウォンで、前年同期比で20%減少し、前期比でも1.5%減少した。
サムスンは、売上高の減少が続いている理由について、季節性と為替レートを引き続き挙げている。
同四半期のサムスン端末の総出荷台数は9900万台で、80%強をスマートフォンが占めた。同社によると、出荷台数の大半は、東南アジアや中東向けだったという。
サムスンのモバイルコミュニケーション事業担当バイスプレジデントを務めるJinYoung Park氏は、同社の最新プレミアムスマートフォンである「Galaxy S6」「Galaxy S6 edge」について、出荷台数を予測することは時期尚早としながらも、両モデルの販売台数が「GALAXY S5」を凌ぐことが見込まれることから、同社が再び成長の可能性を取り戻すことは間違いないと付け加えた。
全体としてサムスン電子は、5兆9800億ウォンの利益を計上し、前年同期の8兆4900億ウォンから30%の減少となったが、前期に計上した利益5兆2900億ウォンからは増加した。売上高に関しては、47兆1200億ウォンであり、前期の売上高52兆7300億ウォン、前年同期の売上高53兆6800億ウォンのいずれからも下回った。
明るい材料となったのは、半導体とディスプレイパネル事業を含むデバイスソリューショングループだった。同グループの利益は、前年同期比81%増の3兆3900億ウォンで、そのうち5200億ウォンはディスプレイ事業が貢献した。これで、同グループは前年同期の800億ウォンの赤字から回復した。
サムスン電子が発表した数字のうち、売上高が増加したのは唯一、同社半導体部門のメモリ事業であり、2%増だった。
一方、同社のコンシューマーエレクトロニクスグループは、1400億ウォンの赤字を計上した。同グループの前年同期の利益は、1900億ウォンだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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