モバイルOSの選択肢の1つであるサムスンの「Tizen」向けアプリストア「Tizen Store」を利用できる国が、わずか2カ国から、米国、英国、中国をはじめとする182カ国に広がった。
韓国の電機大手サムスンは米国時間4月30日、The Wall Street Journalに寄せた声明で、この大幅な拡大を認めた
Tizen Storeはこれまでインドとバングラデシュで利用可能だったが、Tizen関連サイトのTizen Expertsに掲載されたリストによると、オーストラリア、カナダ、日本、メキシコなどでも利用できるようになったという。現時点で、新たに追加された国のTizen Storeには無料のアプリだけが登録されている。
サムスンはTizen Storeを世界展開することによって、さらに多くの開発者をTizenプラットフォーム向けアプリの開発に誘い込もうとしているのかもしれない。ゲーム制作会社のElectronic Artsなど、一部のよく知られた開発者たちがTizenプラットフォーム向けタイトルの開発に携わっているものの、ほとんどの開発者にとってTizen Storeは二の次だ。圧倒的多数のユーザーを抱えているモバイルOSと言えば、Googleの「Android」およびAppleの「iOS」であり、資金に余裕のない開発者たちは、両プラットフォーム向けにアプリを開発することで、できる限り最大限の利益を得ようとしている。これは、「Windows Phone」や「BlackBerry」など、利用者が少ない他のOSも取り組んでいる問題だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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