MacBook Airのシルエットは今や誰もが気づけると言っていいほどだ。2010年以降、大きな変更はなく、今回のモデルも2008年の初代モデルによく似ている。外観に目を向けると、滑らかなアルミニウムから今でも現代的でミニマリスト的な印象を受ける。この外観はさまざまな製品にコピーされており、その1つであるDellの「XPS 13」シリーズは、「DellBook Air」と呼ばれることもある。
このMacBook Airの重量は1.35kg(電源ケーブルを除く)で2014年モデルから変化はなく、現行MacBookラインアップの中間に位置する。12インチMacBookは0.92kgで、MacBook Airより約3分の1軽く、13インチMacBook Proは1.58kgで、MacBook Airより重い。
クラムシェルを開くと、このデザインがいかに古いものなのかが分かる。最近のノートブックは大半のモデルがタッチディスプレイを搭載しているが、今のところMacBookにはまだ採用されていない。しかし、タッチに対応しているかどうかに関係なく、最近のノートブックは非常に細いスクリーンベゼルも採用しており、スクリーンは端から端までガラスで覆われている。このデザインだと内側がすっきりして見える。MacBook Proにも新型12インチMacBookにも採用されているデザインだ。
MacBook Airのベゼル(ディスプレイの端と蓋の端の間にあるデッドスペース)は非常に幅があり、スクリーンがその下にはめ込まれているため、高級感が漂う見た目や雰囲気とは言いがたい。他のMacBookシリーズは、よりスリムなベゼルと端から端までを覆うガラスに移行したが、先述のDell XPS 13など他社のノートブックはそれをさらに推し進め、ディスプレイがほぼ蓋の端まで迫っている。まるで最新の「縁なし」テレビのようだ。それは印象的な外観であり、MacBook Airのデザインの一部がかなり時代遅れになったことをいっそう際立たせる。
デザインの他の部分は、そのままにしておく価値がある。たとえば、キーボードとタッチパッド(Appleはトラックパッドと呼ぶ)だ。12インチMacBookと2015年の13インチMacBook Proで採用された新しい「Force Touch」トラックパッドは搭載していないが、違いはほとんど分からないだろう。マルチタッチジェスチャに関して、これに匹敵するタッチパッドはまだないが、「Preferences」メニューですべてのタップオプションを有効化し、さらに使いやすくすることを強くお勧めする。
アイランド式のキーボードは、ここ数世代のMacBookに搭載されているものと同じだ(12インチMacBookで新たに採用された浅いキーボードは除く)。他社のノートブックはバックライト搭載のApple製キーボードに肩を並べたが、追い抜いてはいない。このキーボードは今も長文入力に非常に適している。
MacBook Airで大幅な刷新の余地がある部分はディスプレイだ。解像度は最大でも1440×900だが、今では中価格帯の「Windows」ノートPCでも1920×1080のHD規格が当たり前になっている。MacBook Airと同価格帯のハイエンドノートブックには、標準のHDよりもさらに解像度を高め、フル4Kディスプレイを採用した機種もある。MacBook Proと12インチMacBookはいずれもAppleが「Retina display」と呼ぶテクノロジを採用しているため、AppleがHDを上回る解像度のスクリーンを歓迎していることは明白だが、MacBook Airはそのトレンドから取り残されているように思える。
映像 | Thunderbolt 2/Mini DisplayPort |
音声 | ステレオスピーカー、ヘッドホンとマイクのコンボジャック |
データ | USB 3.0ポート×2基、SDカードリーダー |
通信機能 | 802.11ac Wi-FiとBluetooth |
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