誰しも失敗したくて失敗するわけではないが、結果的に失敗してしまうことはある。「失敗を恐れるな」とはよく言われる。しかし、失敗を恐れずにやるというのはとても勇気がいる。失敗した時のあれこれを考えて、一歩が踏み出せず、無難な道を選んでしまう。その無難な道こそが失敗につながる可能性もあるのだが。いずれにしろ失敗を一度もせずに人生を終えることは不可能だろう。
むしろ、何度も失敗してきた人の方が、失敗を恐れないようだ。本書には、アーティスト、映画監督、タレントなど、さまざまな分野で活躍する人たちの失敗談が綴られている。どの人も、名前を見れば、今や押しも押されもせぬその道の第一人者と言ってもいい人たちばかりだが、そういう人たちも、我々となんら変わりなく、幾度も失敗を重ね、挫折し、自分自身と葛藤し、新しく踏み出すべき道を見つけて歩んできたのだ。有名人だから特別ということはなく、自分が未熟であったり、迷ったり、環境に左右されたりして、翻弄されてしまうことはあるのだ。
問題は、失敗や挫折を味わった時に、心が折れてしまったままでいるかどうかだ。失敗にどう向き合ってきたか、人それぞれのその方法が、自分の力になる時があるかもしれない。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス