筆者はApple Watchを使い始めた日に、さざめくような振動と、金属的なポーンという音を感じた。クレジットカードの決済がメッセージで表示されたときのことだ。Appleの「Taptic Engine」と内蔵スピーカーによって、軽く叩くような感覚や振動がさまざまな強さで伝わるほか、音が伝わってくる。スマートフォンや多くのウェアラブルの震えと違い、こちらの触覚的な感覚の方がシャープだ。1回軽く叩くような感覚、さざ波のように何度か叩くような感覚、強めに叩くような感覚などがある。
ときどきは、あまりにかすかな感覚しか得られないこともある。実際に感じたのか、そんな気がしただけなのかわからないほどだ。スマートデバイスを着けすぎて、筆者の手首が鈍くなっているのかもしれない。アラートを「Prominent」に設定すると、手首に受ける感触は鋭くなった。
こうした感触のおかげで、それぞれの通知の違いをはっきり感じ取れるが、各通知の触覚フィードバックと音をその内容に結び付けるには、慣れが必要だ。Apple Watchは他のスマートウォッチより幅広い感覚を伝えることができ、同時に鳴る音によって、叩くような感覚にさらに別の要素が追加される(音はオフにできるが、筆者はオンにしていた)。
Apple Watchの通知で素晴らしい点は、iPhoneと同じく個別に管理できることだ。必要であれば、iPhoneと異なる設定にすることもできる。筆者はこのカスタマイズを詳しく調べ始めてもいないが、設定を微調整する方法はいろいろと用意されている。
筆者はSiriをiPhoneではほとんど使っていないが、Apple Watchではかなり便利なことがわかった。Android Wearの「Google Now」と同様、メニューやスワイプ操作を省略して、会話で何でも操作しようとする機能だ。アプリを起動する、メッセージを送信する、道順を調べるといった操作のほか、ドライブ中に地球の核の温度を調べて6歳児との議論に決着をつけることもできる。Siriを使うには、クラウンボタンを長押しするか、腕を上げて「Hey, Siri」と呼びかける。音声認識は優秀で、思っていた以上に応答が速く、実用的だ。
最初の数日間はSiriを使いさえしなかったが、後でその便利さに気付いた。iPhoneのときと同じく、映画の上映時間やスポーツの予定などが表示され、グラフィックや表も示してくれる。ただし、ディスプレイが小さいので、目を細めて見なければならないこともある。
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