Googleは、スマートウォッチなどのウェアラブル機器に搭載される同社の「Android Wear」ソフトウェアを、Appleの「iPhone」に対応させるべく準備を進めている。
Googleの計画に詳しい情報筋によると、同社は、Android Wearの次期バージョンで、Appleの「iOS」ソフトウェアとWi-Fiのサポートを追加する予定だという。このバージョンは今後数週間のうちにリリースされる可能性があるという。The Vergeが、Googleの計画を最初に報じた。
Googleはコメントを避けた。
この動きによって、Googleの潜在的な顧客層は急激に拡大することになる。iPhoneがAndroid Wear搭載のスマートウォッチと連動可能になるためだ。Appleは、前四半期だけでも6650万台ものiPhoneを販売している。現時点では他の「Android」搭載スマートフォンとしか連動しないGoogleのAndroid Wear搭載スマートウォッチは、そのような製品の必要性を消費者が疑問視していることから、鈍い出足となっている。
サムスン、ソニー、そして同市場を主導する「Moto 360」を提供するMotorola Mobilityは、既にAndroid Wearを搭載するスマートフォンを提供している。3月に開かれたMobile World Congressでは、LGが「LG Watch Urbane」を披露し、Huawei(ファーウェイ)はサファイアガラス採用の同社独自の「Watch」を発表した。
調査企業Canalysによると、GoogleのAndroid Wearを搭載する6つの製品で、2014年に出荷されたウェアラブル製品の総数460万台の15.6%にあたる72万台を占めるという。
しかし、スマートウォッチの認知度は、Appleと「Apple Watch」のおかげで高まっている。Apple Watchは4月10日から試着と予約注文が始まり、4月24日に発売される予定だ。
GoogleがAndroid Wearを発表したのは2014年3月のことである。同プラットフォームは、2014年のI/O開発者会議で中心的な話題として取り上げられ、配車サービスとの統合や、心拍数の計測といった機能が披露された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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